北森瓦版

北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)

Xeon PhiがSocketタイプのCPUとして投入される・・・っぽい？

2013/11/19(Tue)

Xeon Phi to Re-launch as Socket 'CPU', Loses GDDR5（Bright Side Of News）
Intel Xeon Phi Coprocessor coming to LGA Socket – Rumored to Leave PCI-E Completely（WCCF Tech）

現在、Xeon PhiはPCI-Express対応カードとして提供されている。現行のXeon Phiは“Knight Corner”と呼ばれ、57～61-coreの製品がラインナップされている。ダイに搭載されているコア数自体はもう少し多いものと思われるが、とにかく現在はコア数57, 60, 61のものが用意され、これにGDDR5が6GB, 8GB, 16GBのいずれかが組み合わされる。

Xeon Phiは決して安価な製品ではなく、下はXeon Phi 3120Pの$1695から上はXeon Phi 7120Pの$4129までのラインナップとなっている。ただし、Xeon Phiの取引きにおいて多くの場合はCPUのバンドルが行われており、Intelの利益はこの数字から想像できる程高くはない。

　
またXeon Phiの利益がそれほどでもない理由のもう1つがGDDR5メモリやPWM、基板などIntel以外が関わってくるコンポーネントがあることだ。

さらに第1世代のXeon PhiはPCI-Exprsesバスの帯域・レイテンシに性能が大きく左右される。Puget Systemが異なるPCI-Express設定でXeon Phiの計測を行ったところ、PCI-Experss x8とx16で性能が大きく異なってくるという結果となった。そしてサーバー向けマザーボードには必ずしもPCI-Express 3.0 x16は搭載されておらず、x8スロットばかりと言うことも珍しくない。

Brizn Krzanich氏率いるIntelはこのXeon Phiをより利益の出る製品とし、さらにサードパーティのコンポーネントの依存を減らしたいと考えている。ではどうするか。答えは簡単でXeon PhiをSocketタイプの製品としてしまうことだ。そしてSocketタイプのXeon Phiを動作させるには通常のXeonを必要とすることになる。

Xeon PhiをSocketとした場合、GDDR5は使用できなくなる。現在のXeon PhiはGDDR5を512-bit接続とし、352GB/sの帯域を実現している。LGA2011またはLGA2011BのSocketタイプにしたとすると、DDR4を256-bit接続とすることになり、帯域は150GB/sほどとなる。その代わり、搭載できるメモリの容量は16GBから32GB, 64GB, 128GBまたは256GBに増大する。

Bright Side Of Newsで得た情報によると、Xeon PhiのSocketタイプの最初のサンプルは既に出回っているという。しかし、いつこれが発表されるかはわからない。“Haswell-EP / Haswell-EX”のタイミングで突然SocketタイプのXeon Phiが発表されても驚くことではない。

Xeon PhiがSocketタイプのパッケージを使用して投入されるのではないかという話が出ています。具体的にどの世代で、あるいはいつ頃登場するかは全くわかっていません。現在ではそういう話もあるっぽい？という程度の印象です。

・・・なにもタイトルはXeon Poiとかアホなことを言いたいわけじゃありません。