北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Intel Updates Atom SoC Roadmap Broxton and SoFIA Application Processors.(X-bit labs)
Intel reveals upcoming Atom SoCs, opens foundry business to competitors(The Tech Report)
Intel announces SoFIA, Broxton 2015 Atom(Fudzilla)
Intelがスマホ/タブレット向けロードマップを急加速(Impress PC Watch / 笠原一輝のユビキタス情報局)

Intelは11月21日、投資家向けの定例ミーティングを開催し、Atomの名で知られるMobile向け製品の新たなロードマップを明らかにした。このロードマップは2014年下半期から2015年の新たなチップの計画が示されており、携帯機器への取り組みの見通しを示すものであった。Intelはタブレットやスマートフォンに集中するが、それだけでなくエントリー向け機器のためのエントリーレベルSoCも追加することになる。

来年最初のAtom系新製品の名は“Merrifield”である。“Merrifield”はハイエンドスマートフォンやミドルレンジタブレット向けと位置づけられ、“Silvmermont”x86 CPUコアを2基搭載する。iGPUは改良されたものとなり、さらにセンサーハブを統合する。しかしベースバンドの機能は統合されない。
 
2番目が“Moorefield”と呼ばれるものでこれは4基の“Silvermont”コアを搭載し、セキュリティ機能の改良とバッテリ駆動時間の向上が図られる。“Merrifield”と“Moorefield”はどちらも22nmプロセスで製造される。

2014年後半になるとIntelは次世代Atom系アーキテクチャである“Airmont”と第8世代のGPUを搭載する“CherryTrail”SoCを投入する。“CherryTrail”では性能向上と消費電力の削減がお今割れるが、詳しい改良点までは語られなかった。

さらにその先に続くのが“Broxton”である。“Broxton”はAtomブランドの製品としては初めてUltra-mobile向けのソリューションとなり、設定変更が容易に素早く出来るような特別な内部アーキテクチャを使用し、それぞれの用途に適したデザインをオーダーメイドのように行うことが出来る。Intelは商機により素早く応えられるようにしたい考えで、“Broxton”は異なる高性能アプリケーション向けに幅広く展開されると見込まれている。

“Broxton”は“Goldmont”マイクロアーキテクチャを使用し、製造プロセスは14nmである。“Goldmont”アーキテクチャでは様々な改良・新機能がもたらされるとみられるが、今回の時点では語られなかった。1つ明らかにされたのは、“Broxton”ではサードパーティのIPを統合することが出来るということで、業界標準の技術に大きく傾倒することになる。

“Broxton”の位置づけはスマートフォン・タブレットのパフォーマンス帯となります。このサードパーティIPの取り込みはAMDが“"ambidextrous" strategy”と述べるセミカスタムAPUの戦略に似ているとX-bit labsでは指摘しています。ただし、どのようなものになるかは具体的には明かされませんでした。登場時期は2015年中盤が予定されています。

低コスト向けのMobile向けとしてはSoFIAと言うコードネームが明かされました。SoFIAはAtom系x86 CPUコアをベースに3G, HSPA+といったベースバンドの機能を取り込んだSoCとなります。登場時期は2014年後半の予定です。

この他大きな話題としてはファウンダリサービスを行うことが明かされましたが、具体的にどのプロセスがサービスとして提供されるかといった話までは出てきていません。Intelのファウンドリサービスでどのようなチップが製造されるのかは大いに注目される事項ですが、これが動き出して情報として出てくるにはもう少し時間がいるでしょうか。

パソコン工房のお得なキャンペーン



コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する(投稿されたコメントは承認後表示されます)
トラックバック
この記事のトラックバックURL
https://northwood.blog.fc2.com/tb.php/7228-2687d162
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック