Intel to release Core M 5Y10c, 5Y31, 5Y51 and 5Y71 processors(CPU World)
Core M 5Y70と5Y71の比較(Intel ARK)
IntelのCore Mは現在Core M 5Y10, 5Y10a, 5Y70の3モデルで構成されている。しかし今回このCore Mのラインナップが拡張され、新たにCore M 5Y10c, 5Y31, 5Y51, 5Y71が登場した。これらは最初の3モデルと比較し、CPUやGPUの性能が引き上げられている一方で、同等の省電力性を維持している。Intelのロードマップによると、これらのCore Mは2015年第1四半期に投入されるとあるが、Intel ARKのデータベースでは“Launched”となっている。
Core M 5Y70と5Y71の比較(Intel ARK)
IntelのCore Mは現在Core M 5Y10, 5Y10a, 5Y70の3モデルで構成されている。しかし今回このCore Mのラインナップが拡張され、新たにCore M 5Y10c, 5Y31, 5Y51, 5Y71が登場した。これらは最初の3モデルと比較し、CPUやGPUの性能が引き上げられている一方で、同等の省電力性を維持している。Intelのロードマップによると、これらのCore Mは2015年第1四半期に投入されるとあるが、Intel ARKのデータベースでは“Launched”となっている。
Core M 5Y10cは既存の5Y10, 5Y10cの派生モデルである。これらはいずれも2-core/4-threadでCPU周波数は800MHz/Boost 2.00GHzである。内蔵するGPUも同じHD 5300であるが、周波数は5Y10と5Y10aが100MHz/Boost 800MHzであったのに対し、5Y10cは300MHz/Boost 800MHzである。つまり、ベースの周波数が引き上げられている。その他のスペックは共通でL3キャッシュ容量は4MB、命令セットとしてAESとAVX/AVX 2を備える。
Core M 5Y31と5Y51はCore M 5Y10cからCPUとGPUの周波数を引き上げたようなモデルとなる。Core M 5Y31はCPU周波数が900MHz/ Boost 2.40GHzで、内蔵GPUであるHD 5300は300MHz/Boost 850MHzで動作する。Core M 5Y51はCPU周波数が1.10GHz/Boost 2.60GHzとなり、GPUは同様のHD 5300で300MHz/Boost 900MHzで動作する。Core M 5Y51は既存のCore M 5Y70とよく似たスペックで、GPUのBase周波数がやや高くなっているが、一方でvProには対応しない。
Core M 5Y71はCore M製品の新たなフラッグシップである。CPU周波数は1.20GHz/Boost 2.90GHzである。そしてCore M 5Y70同様5Y71もvProをサポートし、Trusted Exection technology等の機能を備える。
メモリはいずれもLPDDR3-1600またはDDR3L-1600に対応し、パッケージはBGAである。TDPは4.5Wであるが、TDP3.5WやTDP6Wで動作させることも可能である。
スペックは以下の通り。
Core M(Broadwell / 14nm / BGA) | ||||||
コア数 スレッド数 | 定格周波数 TB時周波数 | キャッシュ | TDP | 対応メモリ | ||
GPU | ||||||
EU数 | GPU周波数 | |||||
Core M 5Y71 | 2-core 4-thread | 1.20GHz TB 2.90GHz | L2=256kB x2 L3=4MB | 4.5W | 2ch LPDDR3-1600 DDR3L-1600 | '14/10/31 |
HD graphics 5300 | ||||||
24 | 300MHz TB 900MHz | |||||
Core M 5Y70 | 2-core 4-thread | 1.10GHz TB 2.60GHz | L2=256kB x2 L3=4MB | 4.5W | 2ch LPDDR3-1600 DDR3L-1600 | '14/9/6 |
HD graphics 5300 | ||||||
24 | 100MHz TB 850MHz | |||||
Core M 5Y51 | 2-core 4-thread | 1.10GHz TB 2.60GHz | L2=256kB x2 L3=4MB | 4.5W | 2ch LPDDR3-1600 DDR3L-1600 | '14/10/31 |
HD graphics 5300 | ||||||
24 | 300MHz TB 900MHz | |||||
Core M 5Y31 | 2-core 4-thread | 900MHz TB 2.40GHz | L2=256kB x2 L3=4MB | 4.5W | 2ch LPDDR3-1600 DDR3L-1600 | '14/10/31 |
HD graphics 5300 | ||||||
24 | 300MHz TB 850MHz | |||||
Core M 5Y10c | 2-core 4-thread | 800MHz TB 2.00GHz | L2=256kB x2 L3=4MB | 4.5W | 2ch LPDDR3-1600 DDR3L-1600 | '14/10/31 |
HD graphics 5300 | ||||||
24 | 300MHz TB 800MHz | |||||
Core M 5Y10a | 2-core 4-thread | 800MHz TB 2.00GHz | L2=256kB x2 L3=4MB | 4.5W | 2ch LPDDR3-1600 DDR3L-1600 | '14/9/6 |
HD graphics 5300 | ||||||
24 | 100MHz TB 800MHz | |||||
Core M 5Y10 | 2-core 4-thread | 800MHz TB 2.00GHz | L2=256kB x2 L3=4MB | 4.5W | 2ch LPDDR3-1600 DDR3L-1600 | '14/9/6 |
HD graphics 5300 | ||||||
24 | 100MHz TB 800MHz |
Configurable TDPの動作はIntel ARKに掲載されており、Core M 5Y71であればTDP6Wの場合は1.40GHzで、TDP3.5Wの場合は600MHzでの動作となります。4モデルのcTDPの挙動をまとめると以下のようになります。
3.5W | 4.5W | 6W | Boost | |
Core M 5Y71 | 600MHz | 1.20GHz | 1.40GHz | 2.90GHz |
Core M 5Y51 | 600MHz | 1.10GHz | 1.30GHz | 2.60GHz |
Core M 5Y31 | 600MHz | 900MHz | 1.10GHz | 2.40GHz |
Core M 5Y10c | 600MHz | 800MHz | 1.00GHz | 2.00GHz |
また新たに登場した4モデルはいずれもF0 steppingとなっています。先の3モデルはE0 steppingであったため、新モデルはsteppingが変更されていることになります。そしてCore M 5Y71についてはIntel TSX-NIが有効となっています。残りのCore M 5Y51, 5Y31, 5Y10cは無効となっていますが、E0 steppingのCore M 5Y70にはそもそもTSX-NIの項目が設けられておらず、今回の下位モデルについては差別化のために無効化されている模様です。“Broadwell”の世代でTSX命令のエラッタが修正されるという情報がありましたが、Intel ARKの記載の通りであれば“Broadwell”のF0 steppingでTSX命令の修正が成されたとみて良さそうです。
(過去の関連エントリー)
Core Mが正式発表される(2014年9月6日)

この記事のトラックバックURL
https://northwood.blog.fc2.com/tb.php/7825-64b43bd5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック