北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
AMD Starts Linux Enablement On Next-Gen "Zen" Architecture(phoronix)
AMD’s Next Gen Zen Core Features Many New Instruction Sets And Leaves Behind Some Old Ones(WCCF Tech)

“Zen”はAMDの次世代アーキテクチャのコードネームで、“Excavator”から抜本的な変更が行われたアーキテクチャである。“Zen”はx86-64コアで、並行して開発されている姉妹コアに64-bit ARM v8-AコアのK12がある。

先週、AMDはGNU Binutils package向けに“add znver1 processor”パッチをリリースした。このパッチは“Zen”であると明確に示したわけではないが、同じBinutils向けに“Bulldozer”を示す“bdverX”というコードネームが続いており、“znver1”ははこれの後にきていることから、“Zen”の短縮形であろうと考えられる。
 
“znver1”パッチでは“Zen”がTBM, FMA4, XOPそしてLWPといった命令セットをサポートしないことが明らかにされている。一方で新たな命令セットとしてSMAP, RDSEED, SHA, XSAVEC, XSAVES, CLFLUSHOPT, ADCXが追加される。“Zen”がRDSEED命令をサポートするのは朗報である。というのもIntelが偽乱数生成のシード処理向けに(seeding another pseudorandom)“Broadwell”から同様の命令を追加しているからだ。SMAPはSupervisor Mode Access Preventionの略で、Intelの同様の命令セットが既にLinuxでサポートされている。
また、“Zen”ではCLZERO命令も追加されている。


“Zen”の命令セットに関する話です。
細かい話についてはPhoronixの原文も参照していただきたい(正直、上の訳は結構怪しい部分が多々あり)のですが、おおざっぱに言ってしまうと“Zen”では新命令が複数実装される一方で、“Bulldozer”世代では実装されていた命令の一部がサポートされなくなるというものです。新命令の一部はIntelの“Broadwell”でも実装されているもののようです。

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コメント
この記事へのコメント
147586 
FMA4は結局intelは使わないからやめたんか
やめた途端にintelがskylakeでドヤァと実装してきたらやだな
2015/03/24(Tue) 18:18 | URL | LGA774 #-[ 編集]
147588 
32bit未満を含めて変な命令は全部除去してAMD64のみのサポートでシリコンをシンプルに保ち、難しいことはHSAを使って全部GPUに投げるという方針の方が傍目にはスッキリするけどねえ。
2015/03/24(Tue) 19:33 | URL | LGA774 #-[ 編集]
147589 
高速な命令セットを搭載しても使われないと意味無いのがしんどい
XOP速かったのに活躍機会が抑えられてた
2015/03/24(Tue) 20:17 | URL | LGA774 #-[ 編集]
147604 
本来のCPUにはベクタ演算命令要らないよなあ
AMDがx86・ARM・hQ対応GPUを混載させるようになると
hQ-GPUがベクタ演算用CPU、RISC-ARMがその他並列演算用のCPU
そしてレジスタの少ないCISCx86が依存性の強いスカラ演算を担当するように役割分担出来る
勿論全部命令セット違うけどメジャー言語が対応すれば1つのプログラムで3種のCPUを同時に使うのは可能
2015/03/25(Wed) 08:09 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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