(初出:2016年1月4日23時33分)
(Update) AMD announces Polaris architecture – GCN 4.0(VideoCardz)
4th Generation Graphics CoreNext Architecture Codenamed "Polaris"(techPowerUp!)
AMD’s next-gen 16nm FinFET architecture is codenamed Polaris(VR-Zone)
第4世代のGraphics Core NextアーキテクチャのGPUは“Polaris”のコードネームで呼ばれている。
この“Polaris”ですが、昨年までは“Arctic Islands”とも呼ばれていたもので、FinFETプロセスで製造され、Radeon 400 seriesになるのではないかと見込まれています。
(Update) AMD announces Polaris architecture – GCN 4.0(VideoCardz)
4th Generation Graphics CoreNext Architecture Codenamed "Polaris"(techPowerUp!)
AMD’s next-gen 16nm FinFET architecture is codenamed Polaris(VR-Zone)
第4世代のGraphics Core NextアーキテクチャのGPUは“Polaris”のコードネームで呼ばれている。
この“Polaris”ですが、昨年までは“Arctic Islands”とも呼ばれていたもので、FinFETプロセスで製造され、Radeon 400 seriesになるのではないかと見込まれています。
先日は“Polaris”の名前だけが出てきた状態でしたが、今回新たなスライドが明らかにされ“Polaris”が第4世代のGraphics Core Nextアーキテクチャであることが明確にされています。
“Polaris Architecture”と題されたRadeon Technologies Groupのスライドには、“Polaris”が第4世代Graphics Core Nextをベースとした新しいGPUマイクロアーキテクチャであること、HDMI 2.0a, DisplayPor 1.3をサポートすること、4K h.265 encode/decodeをサポートすることがあげられています。FinFETプロセスへの最適化も行われ、歴代で最もPerformance per wattに優れたRadeon製品になるとしています。そして登場予定時期は2016年の中盤と書かれています。
“Polaris”は第4世代Graphics Core Nextアーキテクチャとなるものの、製造プロセスの進化も合わせ、多方面に手が加えられるようで、“Polaris Architecture”と題されたブロック図にその様子が示されています。その図で“New”とつけられているのは以下のセグメントとなります。
・Command Processor
・4th generation Graphics Core Next Compute Unit
・Geometry processor
・Multimedia Cores
・L2 cache
・Memory Controller
・Display Engine
今までの“Tahiti/Pitcairn/CapeVerde”→“Hawaii/Bonaire”→“Fiji/Tonga”の流れではもっぱらGraphics Core Next (GCN) 1.0→GCN 1.1→GCN 1.2と語られることが多かったため、いきなりGCN 4.0となるのは驚きますが(そもそもGCN 1.0, 1.1, 1.2の呼称自体はAMDが公式に用いているものではなく、PC関連Webサイトの俗語であるのだが)、“Polaris”が今までのGraphics Core Nextの流れを汲みながらも大きく改良が加えられるものであることが今回のいくつかのスライドから読み取ることができるでしょう。
(追記:2016年1月5日22時30分)
AMD Demonstrates Revolutionary 14nm FinFET Polaris GPU Architecture(AMD)
AMD、次期GPU“Polaris”を2016年半ばに投入(Impress PC Watch)
AMD Reveals Polaris GPU Architecture: 4th Gen GCN to Arrive In Mid-2016(AnandTech)
AMD sets a new course for Radeons with its Polaris architecture(The Tech Report)
“Polaris”についてCESでデモが行われ、AMDからプレスリリースが出ています。
CESでAMDは顧客に2016年の“Polaris” GPUを明らかにし、HDRモニタのサポートや業界最高のPerformance per wattなど大幅なアーキテクチャの改良を施した者であることを示した。
“Polaris”は14nm FinFETをベースとし、電力効率において隔世の工場となる。そして“Polaris”をベースとしたGPUはFluid Frame rateやゲーム、VR、マルチメディアなどのアプリケーションに向けで設計され、Small forma-factorは軽量薄型コンピュータで動作させることも可能である。
前述の“Polaris”が第4世代のGraphics Core Next (GCN) アーキテクチャで、HDMI 2.0a, DisplayPort 1.3aに対応し、4K h.265 encoding/decodingに対応することもプレスリリース内で触れられています。
また製造プロセスについて16nmFinFETか14nmFinFETかメディアによって表記の揺れがありましたが、今回のプレスリリースでは14nmFinFETと明確に述べています。ひょっとするとそこまで意図した記述ではないかもしれませんが、14nmFinFETであればGlobalFoundries(もしくは最近噂が出ているSamsung)での製造となるでしょう。

この記事へのコメント
390から性能5割増しで電力5割ダウン・・みたいなのをミドルハイで出してほしい!
WQHDの最高設定を1枚で現実的にするモデルも欲しいですね
(4K1枚はまだ無理だろう・・)
WQHDの最高設定を1枚で現実的にするモデルも欲しいですね
(4K1枚はまだ無理だろう・・)
2016/01/05(Tue) 02:23 | URL | LGA774 #ies1LsUc[ 編集]
ハイエンドのみでミドル以下はリネームランク下げだと、恩恵はなさそう。
3D性能そこそこでHDMI2.0使いたい人いるかもしれませんし。
3D性能そこそこでHDMI2.0使いたい人いるかもしれませんし。
2016/01/05(Tue) 11:17 | URL | LGA774 #JalddpaA[ 編集]
Fluid Motionが人質にされてるので個人的にRadeon買わざるを得ないんでワッパは改善してほしいところ
あとはアッパミドルクラスにもHBM採用製品ほしいですな
あとはアッパミドルクラスにもHBM採用製品ほしいですな
2016/01/05(Tue) 11:35 | URL | LGA774 #-[ 編集]
結局AMDもNVidiaもGPGPU市場諦めて無いのね
そろそろお互い手を取って仲良くしないと、あっという間にPLD勢にコプロセッサ市場全部持って行かれそう
そろそろお互い手を取って仲良くしないと、あっという間にPLD勢にコプロセッサ市場全部持って行かれそう
2016/01/05(Tue) 20:26 | URL | LGA774 #-[ 編集]
SLBMを意識した命名という可能性はあるのかな。関連性は想像出来ないが。
2016/01/05(Tue) 21:59 | URL | LGA774 #-[ 編集]
Maxwellと似たアーキテクチャらしいですね
2016/01/06(Wed) 00:05 | URL | LGA774 #-[ 編集]
28nmのGTX950と比べて56w低いと言われてもな
pascalは70wとかかも知れないし
pascalは70wとかかも知れないし
2016/01/06(Wed) 06:40 | URL | LGA774 #-[ 編集]
>Maxwellと似たアーキテクチャらしいですね
逆だろ
Maxwellが元々GCNに似せてきたんだ
逆だろ
Maxwellが元々GCNに似せてきたんだ
2016/01/06(Wed) 09:52 | URL | LGA774 #-[ 編集]
FinFETじゃないMAXWELLと似る事なんてあるのか?
2016/01/06(Wed) 13:24 | URL | LGA774 #-[ 編集]
>>Maxwellと似たアーキテクチャらしい
何処にもそんな話は出てこないですし全くの別物ですよ
何処にもそんな話は出てこないですし全くの別物ですよ
2016/01/06(Wed) 19:09 | URL | LGA774 #-[ 編集]
久々に飛躍する年になりそうですね。はたしてどちらが勝るものをだすのか、、
2016/01/06(Wed) 20:01 | URL | LGA774 #-[ 編集]
似てると言えばよく似てるし、似てないと言えば全然似てない。
後藤さんの記事を時系列で追っかけると面白いよ。
GCN1.0
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20120130_507882.html
Fermi/Kepler
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20120322_520640.html
Maxwell
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20140228_637462.html
後藤さんの記事を時系列で追っかけると面白いよ。
GCN1.0
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20120130_507882.html
Fermi/Kepler
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20120322_520640.html
Maxwell
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20140228_637462.html
2016/01/07(Thu) 07:20 | URL | LGA774 #-[ 編集]
寒村プロセスってどうも大電力に対応できる気配が無いんだけど
次世代ハイエンドが今のCarrizoみたいに消費電力半減・性能微増で精いっぱいだったら悲しい
次世代ハイエンドが今のCarrizoみたいに消費電力半減・性能微増で精いっぱいだったら悲しい
2016/01/07(Thu) 07:41 | URL | LGA774 #-[ 編集]
AMDの担当者がNVIDIAのアーキと近いって言ってたよ
2016/01/14(Thu) 21:28 | URL | LGA774 #-[ 編集]
>歴代で最もPerformance per wattに優れたRadeon製品になるとしています
スライドのleap inという表現から歴代radeonで
最もP/wが向上するという方が当てはまるのでは?
通常新製品が過去最高なのは普通ですし。
HD3000から4000、4000から5000よりも向上するとなると
かなりの飛躍が期待出来ますね。
スライドのleap inという表現から歴代radeonで
最もP/wが向上するという方が当てはまるのでは?
通常新製品が過去最高なのは普通ですし。
HD3000から4000、4000から5000よりも向上するとなると
かなりの飛躍が期待出来ますね。
2016/01/17(Sun) 16:07 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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