北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
新年明けましておめでとうございます。今年も北森瓦版をよろしくお願いいたします。

さて、恒例になっているかどうかは分かりませんが、2017年最初のエントリーとして今現在判明している2017年の動きを見ていきましょう。
 


◇Intel
2017年初めに“KabyLake-S”が第7世代Core i processorとしてデスクトップ向けに投入される。

「朝から販売開始」(12/21) ・・・複数ショップ店員談(hermitage akihabara)
「Core i3-7350Kは間に合うのか」(12/30) ・・・複数ショップ店員談(hermitage akihabara)

解禁は1月6日2時00分で、各ショップとも1月6日の営業開始より販売される見込みである。この時点で確実に販売されるであろう製品はCore i7とCore i5で、Core i3やPentiumについてはまだ流動的な要素があるようだ。
また“KabyLake-S”と同時に新チップセットであるIntel 200 seriesを搭載したマザーボードも販売解禁となる見込みである。

ただ“KabyLake”そのものは第6世代Core i processorである“Skylake”から大きな変化を伴うものではなく、性能の向上も周波数の向上分にとどまるだろうとされている。

メインストリームデスクトップ向けはこの“KabyLake”の登場があるものの2017年は比較的静かな年となる。メインストリームデスクトップ向けで大きな動きがあるのは2018年の“Coffee Lake”となる見込みで、4-coreでとどまっていたこのセグメントにいよいよ6-coreがもたらされると言われている。

一方比較的動きがあるのがメインストリームノートPC向けとサーバー向けである。まずメインストリームノートPC向けであるがこちらも“KabyLake”が2017年をになうという点ではデスクトップ向けと同様であるが、第2四半期に“KabyLake-U”に4-coreがもたらされるというのが大きな変更点となる。まだ流動的な要素はあるが、この通り4-coreであれば、U-series初の4-core製品となり、ノートPCへの4-core processor普及に弾みが付くことになる。

そしてサーバー向けであるが今年はプラットフォーム変更の年となる。まず、Processorは“Skylake-EP/-EX”で、14nmプロセスの“Skylake”のサーバー向けとなり、最大28-coreとも32-coreとも言われている。そして2-processor用プラットフォームと4,8-core用プラットフォームがここで統一され、SocketP(LGA3467)を用いる“Purley”と呼ばれるものになる。この“Purley”ではQPIに代わる新しいインターコネクトの導入、6ch DDR4メモリコントローラの採用、48レーンのPCI-Express 3.0などこれまで以上に弩級の構成となる。
“-EP”のSmall Core Countと“-EP”を1-socketとしたプラットフォームが従来ハイエンドデスクトップ向けに充当されてきたが、流石に“Purley”は構成が大規模すぎると判断されたのか、ハイエンドデスクトップ向けには4ch DDR4までの対応としたLGA2066プラットフォームと“Skylake-X / KabyLake-X”が充当されるようである。このうち“Skylake-X”は最大10-coreと言われている。



◇AMD
むしろ2017年はAMDの動きがもっとも注目される年になるのではなかろうか。その注目の的は言わずとしたRyzenであり、“Vega”である。

まずRyzenこと“Zen”アーキテクチャのデスクトップ向けCPU(コードネーム:“Summit Ridge”)であるが、1月上旬に開催されるCES 2017で何かしらのアナウンスがあるはずである。
12月中旬に“New Horizon”と呼ばれるイベントが開催され、最上位は8-core/16-threadで3.40GHz以上になることや、“Zen”が持つ新機能などが明かされたが、その性能やラインナップなどまだベールに包まれた部分も多い。2016年内の情報ではもっぱらCES 2017で発表されると言われており、AMDも“Summit Ridge”は2017年第1四半期予定だと述べている(年末のドサクサにDigiTimesでRyzenの発表は2月、発売は3月という話が出たようだが、続報は今のところないよう。とりあえずCES 2017での動きを待つのがよさそうである)。

続いて“Vega”だが、12月27日にRadeon公式よりこんなツイートがされた。




昨年12月中旬にはInstinct MI25と呼ばれる“Vega”世代のアクセラレータが発表されており、今年の比較的早い時期に新GPUアーキテクチャである“Vega”が登場することは確実であろう。それがどういった形態になるか、ラインナップはどこまでをカバーするのかが今後追うべき話題となる。ラインナップについてはRadeon RX 480より上のハイエンド市場に“Vega”が投入されるのはほぼ確定的で、下の方にはどこまでがもたらされるかが焦点となる。今のところ“Vega”世代のGPUコアとしては“Vega 10”と“Vega 11”の2種類があると言われており、“Vega 10”はHBM 2を搭載するハイエンドモデルと認識されている。一方の“Vega 11”については現時点では情報が少ない。



◇NVIDIA
2016年は新プロセス・新アーキテクチャの“Pascal”を投入し、一段落付いた感があるが、この次のGPUアーキテクチャとして“Volta”が控えている。ただ、この“Volta”は製造プロセスや登場時期、構成など2016年時点では情報が極めて少なく、2017年中に予定されるものなのかどうかも含めて予想が難しい。一方で2017年は“Pascal Refresh”が登場するなどという噂話もあり、現時点ではNVIDIAの2017年の動きはかなり予測しづらい。

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コメント
この記事へのコメント
154595 
Skylake-EP待ち遠しいです。
2017/01/02(Mon) 07:51 | URL | Xeon E5使い #-[ 編集]
154597 
あけおめ
すごく分かり易くまとまってて良いです
KabyLake-Xたのしみ~
2017/01/02(Mon) 11:11 | URL | LGA774 #-[ 編集]
154599 
明けましておめでとうございます( ´∀`)
2017/01/02(Mon) 13:38 | URL | LGA774 #wLMIWoss[ 編集]
154600 
明けましておめでとうございます。本年も楽しみにしてます_(._.)_
2017/01/02(Mon) 16:35 | URL | LGA774 #-[ 編集]
154605 
いつも記事拝見させて頂いております。
個人的にはRyzenがどうなるのか…気になっております。
今年もよろしくお願い致します。
2017/01/04(Wed) 14:23 | URL | LGA774 #-[ 編集]
154607 
いつも楽しみに拝見しております。

Uシリーズで4コアが待ち遠しい。
後はPCI-E 4.0製品の登場に期待。
2017/01/04(Wed) 18:10 | URL | LGA774 #-[ 編集]
154623 
あけましておめでとうございます。
AMD系の記事楽しみにしています。
まだまだ寒い日が続きますのでお身体ご自愛ください
2017/01/06(Fri) 07:04 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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