北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
◇Computex 2017 AMD Press Conference全般
AMD CPU Updates: 16 Core ThreadRipper w/64 PCIe Lanes This Summer, Epyc Launching June 20th(AnandTech)
AMD EPYC June 20, 2017, Threadripper and Vega at Computex 2017(ServerTheHome)
Computex 2017: AMD Threadripper will include 64 lanes of PCI Express 3.0, Demos with Quad Vega FE(PC Perspective)
AMD claims major Ryzen OEM wins, dates Vega's unveiling(bit-tech.net)
AMD plans a summer of fun with RX Vega and Threadripper(The Tech Report)
AMD Ryzen threadripper: 64 PCIe lanes and support for 2 TB of RAM(ComputerBase.de)

昨日のIntelに続き、Computex 2日目となる今日5月31日にAMDのプレスカンファレンスが開催され、Epyc, Threadripper, Ryzen Mobile, Radeon RX Vegaといった今後まもなく登場予定の新製品についての情報が明らかにされました。
 


◇Epycは6月20日にローンチ
AMD EPYC Launch Date Revealed(techPowerUp!)
AMD EPYC Processors Launch Set For June 20th(Legit Reviews)

AMDはComputex 2017のPress Conferenceで“Zen”アーキテクチャを使用したエンタープライズ向けCPU製品であるEpycの市場投入日を6月20日であると発表した。今回のPress ConferenceではEpycの細かいスペックは明らかにされなかったが、最大32-core/64-threadで、1 CPUまたは2 CPUに対応する。

“Naples”ことEpycについては市場投入日が6月20日であることが明らかにされたものの、Epycそのものの仕様については5月中旬のFinancial Analsyt Day以上のことは伝えられなかったようです。

5月のFinancial Analsyt Dayで伝えられたEpycの仕様は以下の通りです。

  • 最大32-coreのSoC、1-coreあたり2-threadを駆動できる
  • 8ch DDR4メモリコントローラ。2-socketシステムの場合は最大32 DIMMで4TBの容量を実現する
  • 128レーンのPCI-Express 3.0他、高速なI/Oを統合したSoCであり、別にチップセットを必要としない
  • 高性能・高効率演算のための最適化されたキャッシュシステム
  • 2-socketシステムのためのInfinity Fabric coherent interconect
  • 独立したセキュリティハードウェア


PCI-Express 3.0レーンについては今回112レーンと述べているメディアもあります(1-way,2-wayの別や有効化するI/Oによって異なってくるのかもしれない)。上記の他、SATA 6.0Gbps, NVMe, 10Gbit Ethernetを備えており、別途チップセットを必要としないSoCとなります。

(過去の関連エントリー)
AMD 2017 Financial Analyst Day 1―EPYCと今後のCPUロードマップ(2017年5月17日)



◇Threadripperは最大16-core/32-threadでPCI-Expressレーンを64本備える
AMD Ryzen Threadripper Detailed - Why Intel HEDT is in Trouble(techPowerUp!)
AMD Ryzen Threadripper Runs Blender Benchmark At Computex(LegitReviews)
AMD Ryzen Threadripper with 64 PCIe lanes(VideoCardz)
AMD Details Ryzen Threadripper X399 Platform – 16 Cores, 32 Threads, 64 PCIe Gen3 Lanes & Quad Channel DDR4 Memory(WCCF Tech)
[COMPUTEX]AMD,16コアCPU「Ryzen Threadripper」を披露。PCIe 3.0は64レーンに達することも明らかに(4Gamer.net)

AMDは5月31日、“Threadripper”についてさらなる情報を明らかにした。“Threadripper”は昨日Intelが発表したCore i7, Core i9 X series processorの対抗となるHEDT向けの“”向けの製品である。“Threadripper”のローンチ予定時期は今夏とされたが、個々のスペックまでは明らかにされなかった。だが新たに2つの情報がもたらされた。

まず1つめはPCI-Express 3.0レーン数についてで、“Threadripper”はPCI-Express 3.0を64レーン搭載する。2つめはメモリコントローラに関する情報で、Quad-channel DDR4対応メモリコントローラを搭載する。

Ryzen Threadripperとロゴの入ったスライドにこれらのことが簡潔にまとめられています。

コア数は既報の通り最大16-core/32-thread、PCI-Express 3.0レーンは64本、メモリはQuad-channel DDR4に対応します。そしてチップセットとしてX399を使用します。X399マザーボードについては昨日ASUSの“Zenith Extreme”が明らかにされましたが、この他にGigabyte, MSI, ASRockから登場することがAMDから予告されました。

“Threadripper”のL3キャッシュ容量について、一部で16MBと報じているメディアがありますが、“Summit Ridge”同様の8-coreを2ダイとしたものだとすると、L3キャッシュ容量は32MBが正しいものと推測されます(L2+L3キャッシュの総容量が40MBと述べているメディアもあるが、これはL2=512KB×16+L3=32MBで、8-core×2ダイの仕様として合致する)。

“Threadripper”で用いられるSocketTR4についてVideoCardzに次のような記述があります(Press Conferenceでの質問に答えたもの??)。

“Threadripper”のSocketTR4はハイエンドサーバー向けのSocket(SocketSP3)と非常によく似ているが、互換性はない。そのため、SocketTR4にEpycを挿すことはできない。

またメモリコントローラについては“Threadripper”全てがQuad-channel DDR4対応となり、例え最下位の製品であってそれは代わりは無いようです。TDPについても明確な数字は明らかにされなかったものの、「競争力のあるものである」としています。



◇Ryzen Mobileは前世代のAPUと比較しCPU性能で50%、GPU性能で40%向上する
[COMPUTEX]AMD,ノートPC向けプロセッサ「Ryzen Mobile」の実物を披露。前世代のAPUと比べてGPU性能は40%向上(4Gamer.net)

AMDはComputex 2017で開催したPress ConferenceでRyzen Mobileについても言及し、現行の第7世代APU(“Bristol Ridge”)と比較し、CPU性能で50%、GPU性能で40%の向上を実現すると発表した。また消費電力は50%削減されるとした。
今回、AMDはRyzen Mobileのパッケージを初めて明らかにした。Ryzen Mobileはモノリシックなダイで1つのダイにCPUである“Zen”とGPUである“Vega”を統合したAPUとなる。


Ryzen Mobileは“Raven Ridge”のコードネームで知られますが、“Bristol Ridge”比でCPU性能が50%、GPU性能が40%向上し、消費電力は50%削減されるという話は今回が初めてのものではなく、5月中旬のFinancial Analsyt Dayでも明らかにされたものです。Ryzen Mobileの性能と消費電力を示したグラフも提示されていますが、これもFinancial Analsyt Dayで見られたものです。

そのため、“Raven Ridge”の仕様についてはFinancial Analsyt Day以上の情報はもたらされなかったことになりますが、新しいものとして今回初めて“Raven Ridge”のパッケージが明らかにされたことが挙げられます。今までのAPU同様1つのダイにCPUとGPUを収めていますが、今までのAPUと比較すると若干縦横比が大きい長方形のダイをしています(ただし、“IvyBridge”や“Haswell”の4-core+GT2ほど極端な長方形ではない)。

“Raven Ridge”搭載ノートPCは2017年後半に各ノートPCメーカーから出荷予定の模様です。

(過去の関連エントリー)
AMD 2017 Financial Analyst Day 3―“Zen”+“Vega”のRyzen Mobile(2017年5月17日)



◇Radeon RX Vegaは7月30日から開催されるSIGGRAPHで発表される
AMD Radeon RX Vega to Launch at SIGGRAPH 2017, Frontier within a Month(techPowerUp!)
AMD Radeon RX VEGA To Be Released At SIGGRAPH in July
Read more at http://www.legitreviews.com/amd-radeon-rx-vega-released-siggraph-july_195125#lUmRve0F8DHGU5uH.99
(Legit Reviews)
AMD Radeon RX Vega cards to arrive at SIGGRAPH in July(HEXUS)
AMD Radeon RX Vega Launches in Late July – Dual Radeon RX Vega in Gaming and Quad Radeon Vega Frontier Edition Demoed on 16 Core Threadripper Platform(WCCF Tech)
(4Gamer.net)

AMDはComputex 2017で開催されたPress Conferenceで“Vega”アーキテクチャを使用したコンシューマ向けグラフィック製品となるRadeon RX Vegaが7月30日から8月3日の期間で開催されるSIGGRAPH 2017でローンチされることを明らかにした。また先に明らかにされたRadeon Vega Frontier Editionについては6月27日にローンチされるとした。

“Threadripper”と2基のRadeon RX Vegaで構成されたシステムのデモも行われたようです。

なお先のFinancial Analsyt Dayの際に、Radeon Vega Frontier Editionでゲームをプレイすることは可能か?という質問があったようで、「可能であるがRadeon RX Vegaの方がより望ましい」という回答だったようです。


コメント
この記事へのコメント
156363 
めくるめく巨大戦艦の世界
何もこれから夏って時にやらなくても、という気はするが興奮するな
2017/05/31(Wed) 21:35 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156367 
>現行の第7世代APU(“Bristol Ridge”)と比較し、CPU性能で50%、GPU性能で40%の向上を実現する
Bristol Ridgeは結局自作向けに出回ることがないまま消えていくのか・・・結局何のために出したんだ?

>Radeon RX Vegaが7月30日から8月3日の期間で開催されるSIGGRAPH 2017でローンチされる
どんどん一般向けVegaが遠のいていく・・・いい加減にしろ
2017/05/31(Wed) 23:40 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156372 
Raven Ridgeがデスクトップに降りてくるのはいつになるのやら。トホホ
2017/06/01(Thu) 03:04 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156374 
利益率的に商業方面を優先した方があとあと効いてくるのはわかるけど、遅すぎないかね。
2017/06/01(Thu) 06:16 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156377 
16thread 32core になってる
2017/06/01(Thu) 12:34 | URL | 774 #-[ 編集]
156379 
まあRyzenMobileをNUCライクなミニデスクトップに転用するとこが出るでしょうね
2017/06/01(Thu) 13:51 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156385 
フルスペックのVega10で1080Tiと大差ない性能で
更に発売前にVoltaの詳細な情報がきたとしたら終わりなんじゃ...
CPUの方は16coreを$1200以下くらいで出せばまだ対抗できそうだけど
2017/06/01(Thu) 23:34 | URL | LGA774 #-[ 編集]
156393 
ShuttleやZOTACあたりがRyzenMobileのベアボーン出してくれると嬉しい
2017/06/02(Fri) 12:31 | URL | LGA774 #LkZag.iM[ 編集]
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