北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Ryzen 5 and 7 Vega Mobile Raven Ridge APU Spotted(Guru3D)
Zen Meeting Vega in AMD "Raven Ridge" APU Confirmed(techPowerUp!)
AMD Vega Mobile GPUs spotted in benchmarks(Fudzilla)
Vega Mobile in Raven Ridge APU(VideoCardz)

今回の話題で取り上げる“Vega 10”はデスクトップ向けのRadeon RX Vega 64に使われているそれではない。Radeon Vega 10はMobile向けAPU―“Raven Ridge”に統合されるiGPUのコードネームである。

GFX BenchにRyzen 7 2700UとRyzen 5 2500Uが登録された。これらの登録情報を確認するとRyzen 7 2700UはiGPUとしてRadeon Vega 10 Mobileを統合し、Ryzen 5 2500UはRadeon Vega 8 Mobileを統合する。Compute UnitとStreamPrcessorの数はRyzen 7 2700UのRadeon Vega 10 Mobileが8 CU/512 sp、Ryzen 5 2500UのRadeon Vega 8 Mobileが11 CU/704 spとなっている。
 
SKUとしてはRyzen 7 2700Uの方がRyzen 5 2500Uよりも上位に位置することになるでしょうが、iGPUのCompute Unit数はRyzen 7 2700Uの方が少なくなっています。おそらくどこかに誤認識ががあり、正しい数字ではないだろうと予想されています。

デスクトップ向けの“Vega 10”ではRadeon RX Vega 64が64 CU、Radeon RX Vega 56が56 CUと非常にわかりやすい命名となっています。以降の“Vega”の命名規則がこれに従うかどうかは当然わかりませんが、Radeon Vega 10 Mobile, Radeon Vega 8 Mobileという名はいかにもRadeon RX Vega 64/56と同じ命名規則であるように見えます。もし、Radeon RX Vega 64/56の命名規則がこれらにも適用されるならば、Radeon Vega 10 Mobileは10 CU/640 sp、Radeon Vega 8 Mobileは8 CU/512 spとなりこれはこれでそれらしい数字になります。

techPowerUp!では“Raven Ridge”の構成を以下のように説明しています。

“Raven Ridge”はGraphics Compute unitsに“Vega”アーキテクチャを用いる。“Raven Ridge”はCPUとして1基の“Zen” CCXとGPUとして“Vega”をベースとした最大12 NGCU (New Graphics Computer Unit?) を搭載できる。12 NGCU、すなわちStreamProcessor 768基である。そして“Zen” CCXと“Vega” graphics coreはInifinity Fabricを用いてやりとりを行う。これはちょうど2基の“Zen” CCXが封入されている“Summit Ridge”のダイと同じだ。

乱暴な言い方をすれば“Summit Ridge”の2つの“Zen” CCXのうち、1つを“Vega” GPUに置き換えたものが“Raven Ridge”となります。そして統合される“Vega”のCompute Unitは最大12であると説明しています。“Zen”のCCXは4-core/8-threadなので、“Raven Ridge”の最大構成は4-core/8-thread CPU+12 CU GPUとなります。

AMDの現在の方針は極力ダイバリエーションを増やさない方向であるため、少なくともメインストリームのノートPC向けとデスクトップ向けは4-core/8-thread CPU+12 CU GPUのダイが用いられ、ここから複数のSKUを派生することになるでしょう。GPUが11 CUや8 CUの製品を派生させることも当然可能です(ひょっとするとA6-3500以来の3-core APUが再び登場するかも?)。

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コメント
この記事へのコメント
157501 
正しいのか正しくないのかわからないなあ。
10 mobile 10CU←わかる
10 desktop 9CU←!?
MCM使った8core品出てこないだろうかAMDさん
2017/08/22(Tue) 06:02 | URL | LGA774 #-[ 編集]
157502 
何処かで見間違えま
8mobileが11CUで10mobileが8CUか

誤記だと思いたい。後記待ちか
2017/08/22(Tue) 06:05 | URL | LGA774 #-[ 編集]
157504 
なんだかんだでこれがZen世代の大本命という人も多いのではなかろうか。
2017/08/22(Tue) 10:38 | URL | LGA774 #-[ 編集]
157507 
なかなか面白い推察
でも640spって想像以上に低い数字だ…
デスクトップ版でCUの数が増える事はなさそうだし
単体でVRはまだ先の話かな
2017/08/22(Tue) 12:44 | URL | LGA774 #-[ 編集]
157509 
鰤が出る出る言われてたから2016年の2月に揃えたパーツがやっと使えそうだ。一年半の間マザボ、CPU、メモリだけが無いケースがやっと報われる。
2017/08/22(Tue) 22:05 | URL | LGA774 #-[ 編集]
157511 
意外に思ったのは、techPowerUp!の8MB of L3 cache。
これなら汎用性十分で通常の用途なら済ませられそう。
2017/08/23(Wed) 01:32 | URL | LGA774 #-[ 編集]
157512 
Inifinity Fabricで接続されるのは分かってた
問題はメモリコントロールをどっちが行うかだ
2017/08/23(Wed) 07:54 | URL | LGA774 #-[ 編集]
157513 
8コア24CUもアリかと思ったけどAM4に乗り切らないしPCIe レーンが増やせないのでムダだな
TR4に8コア24CU+HBM2とかも流石にないな
・・・妄想するのに疲れたからRaven早く出して欲しい
2017/08/23(Wed) 17:46 | URL | ななしです #W3ugQoag[ 編集]
157515 
ようやく本当の意味でIntelのDT版に相当するものが出てきますね。
iGPU省略したらそりゃあ多コアにするのは簡単でしょうよ、でもIntelのDT版はiGPU付きなんで、Intelに勝ちたいならAMDもDT版で頑張ってください。
2017/08/23(Wed) 22:21 | URL | LGA774 #-[ 編集]
157527 
インテルのiGPUはメモリ帯域広げても大した性能は出なかったが、
APUは帯域広げたら一気に速くなる

4c8tに12CUでメモリがDDR4だからミニマムなライトゲーミングPCが作れそうで楽しみ
2017/08/25(Fri) 20:38 | URL | LGA774 #-[ 編集]
157529 
>157515

言いたい事は分からなくもないが前提がおかしいな
少なくとも顧客の多くはハイエンド帯にまでiGPUを付ける事など望んでいない
けど今まではCPU性能に差があり過ぎたからIntel使ってただけの話だよ

それにRyzenがiGPU省略したからコア数稼げたというならIntelも追随すればいい
簡単にできるのなら是非やって欲しいね
2017/08/25(Fri) 23:04 | URL | LGA774 #-[ 編集]
157530 
157504
まさに大本命に据えて待ってます。
デスクトップも、選択肢があればモバイルも使ってみたい。
2017/08/25(Fri) 23:55 | URL | LGA774 #-[ 編集]
157580 
最近intelが急に8000番台と銘打って15wラインナップに4c8tモデルを追加してきたのはこれに怯えたか
ともかくこれで市場の1kg前後のモバイルノートにも4c8tCPUが載ることになりそうで
2017/09/02(Sat) 23:08 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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