北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Optane 900P SSD, Successor to the Intel 750 Series(techPowerUp!)
Intel to launch second-gen Optane 900P SSDs very soon(TweakTown)

リークした業界向け内部資料によると、Intelの第2世代のOptane driveとしてIntel 900P sereisが予定されている。そしてこのIntel 900P seriesはIntel 750 series SSDの後継となり、U.2ないしはPCI-Express Add-in-card (AIC) の形態で提供される。

第1世代のコンシューマ向けOptane driveはPCI-Express 2.0インターフェースを使用していたが、Intel 900P seriesはPCI-Express 3.0をインターフェースとして用いる。Intel 900P seriesそのものはおおざっぱに言ってしまえばエンタープライズ向けのP4800X seriesと同じものである。容量は240GB, 480GB, 960GB, 1500GBが用意される見込みである。Intel 900P seriesはエンタープライズ向けではなくコンシューマ向けのため、より手の出しやすい価格で登場することが期待される。

リークしたとされる資料はIntel(R) Optane(TM) SSD 900Pと題されたスライドです。
 
まずIntel 900P series SSDの特徴として、以下が上げられています。

  • Near Symmetric Read/Write Performance
  • Ultra-low Latency
  • High performance at low queue depth
  • Intel quality and reliability - Intel controller backed by a 5-year warranty


訳しにくい部分もあるので原文をそのまま持ってきていますが。高性能でかつ低消費電力、そして高い信頼性を有するとあります。そして想定されるユーザーとして最高性能のストレージを求めるPersonal ComputerないしはWorkstationとあり、X299プラットフォームのようなHEDT向けも想定しているであろうことがわかります。

容量は280GB, 480GB, 960GB, 1500GBが用意されるとあり、個々のモデルのスペックまではわかりませんが、Intel 900P series SSDの性能として以下の数字が挙げられています。

  ・Random 4K Read:up to 550K IOPS
  ・Random 4K Write:up to 500K IOPS
  ・Sequential Read:up to 2.5GB/s
  ・Sequential Write:up to 2.0GB/s

U.2ないしはPCI-Express add-in-cardの形で提供され、Intel 750 series SSDの後継となるとされることから、現行のOptane SSDのキャッシュのような用途ではなく、純粋なストレージとして使用できるものではないかと推測されます。このことはこの900P seriesがエンタープライズ向けのP4800X seriesと同様のものであるという記載からも補強されます。それゆえ、使用できるプラットフォームが限定されていた現行のOptane SSDとは異なり、インターフェースの要件さえ満たせばどのプラットフォームでも使用できるのではないかとの見方もあり、極端な話をしてしまえば、AMDのRyzen Threadripper+X399システムでも使用できる可能性がありそうです。

価格がどうなるかも注目点でありますが、P4800X seriesは375GBで$2000というエンタープライズにふさわしい価格となっていますが、流石にこうはならない模様で、“more affordable prices”とされています。とはいえ、最先端の技術を誇る高性能ドライブであるが故に、一般的なNVMe SSDよりは値は張るだろうと思われます(このあたりはIntel 750 series SSDと位置づけは同じだろう)。

(過去の関連エントリー)
2018年中盤までのIntelのデスクトップ製品のスケジュール(2017年9月29日)

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コメント
この記事へのコメント
158120 
耐久性に優れているのはともかく、読み書き性能が現行ハイエンドと比べてしまうとぱっとしない。バス幅をx8などにしてシーケンシャルをもっと速く出来ないのか、優れているはずのランダムも思ったより遅いなと思う。
2017/10/11(Wed) 22:39 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158121 
ベンチではなく現実的なユースケースだと、CPUに対してメモリとかストレージが遅すぎてデータ来ないし吐き出せないんだよ
2017/10/11(Wed) 23:13 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158125 
ウチでもThreadripper + HHHL版750で普通に動いてるし、これもきっとAMDプラットフォームでも一定の評価を得られそう
2017/10/12(Thu) 12:43 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158136 
>>158120
3D XPointの真価は単純なIOPSでは測れません。
多くのNVMe SSDのスペックシートは通常の利用ケースでは届かないQD32で計測されてますが、P4800XはQD8でこれらの数値に届きます。

また高負荷時のレイテンシ(QoS)も通常のNVMe SSDとは比べ物になりません。
NANDフラッシュメモリ型NVMe SSDでP4800Xの数値に届くには大幅なオーバープロビジョニングが必要です。

シーケンシャルもP4800XはQD1~2でスペックの数値に届くため、通常のNVMe SSDとの単純な比較はできません。
2017/10/15(Sun) 05:20 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158141 
>158121
メモリが遅いせいってことはあるまい。DDR4はシーケンシャルでも
このSSDの10倍以上速いよ。ランダムは勿論もっと速いし。
2017/10/15(Sun) 22:41 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158143 
http://ascii.jp/elem/000/001/454/1454496/
のスライドではQD1だと8倍も差があるという。
DIMM形のパフォーマンスが気になる。
2017/10/16(Mon) 05:31 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158145 
Latency の Percentile が低い方で安定ってのがDBとかでは嬉しいんじゃないの
2017/10/16(Mon) 13:09 | URL | _ #-[ 編集]
158148 
ファイルシステム内で次に読むべきアドレスはディスク内に書かれているのだから、レイテンシが大きいとほとんどIO待ちで時間を浪費する
小さなファイルを大量に読み書きする場合はNVMe SSDといえどもレイテンシが足を引っ張っる
そこがNANDフラッシュと3D Xpointの根本的な違い
2017/10/16(Mon) 18:21 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158181 
単体のOptane Memory でもqd-1だと何気に最強クラスだもんな。
2017/10/19(Thu) 17:46 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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