北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
AMD "Raven Ridge" Silicon Detailed(techPowerUp!)
AMD Introduces New Ryzen Mobile Processors(techPowerUp!)
Ryzen Mobile is Launched: AMD APUs for Laptops, with Vega and Updated Zen(AnandTech)
AMD's Ryzen 7 2700U and Ryzen 5 2500U APUs revealed(The Tech Report)
AMD launches mobile Ryzen chips with onboard Vega graphics(bit-tech.net)
ZEN+Vegaとなった「Ryzen Mobile」ファミリの詳細(Impress PC Watch / 後藤弘茂のWeekly海外ニュース)
AMD,ノートPC向けの新世代APU「Ryzen Processor with Radeon Vega Graphics」発表。「性能はKaby Lake-Uを上回る」(4Gamer.net)

AMDは10月26日、“Raven Ridge”のコードネームで呼ばれていたMobile向けAPU製品―“Ryzen Mobile”を正式発表した。“Ryzen Mobile”はRyzen 7 2700UとRyzen 5 2500Uの2製品がまずラインナップされ、両者ともTDPは15Wとなる。

Ryzen 7 2700UとRyzen 5 2500Uは“Zen”アーキテクチャのCPUを4-core搭載し、8-thread駆動に対応する。GPUは“Vega”をベースとし、Ryzen 7 2700UがCompute Unit数10のVega 10 graphics、Ryzen 5 2500UがCompute Unit数8のVega 8 graphicsを搭載する。
 
スペックは以下の通りです。

Ryzen 2000 series APU(Raven Ridge / 14nm)
コア数定格周波数
Boost時周波数
キャッシュTDP対応メモリ
GPU
SP数GPU周波数
Ryzen 7
2700U
4-core
8-thread
2.20GHz
Boost 3.80GHz
L2=512kB x4
L3=4MB
15W2ch DDR4
-2400
'17/10/26
Vega 10 graphics
640spMax 1300MHz
Ryzen 5
2500U
4-core
8-thread
2.00GHz
Boost 3.60GHz
L2=512kB x4
L3=4MB
15W2ch DDR4
-2400
'17/10/26
Vega 8 graphics
512spMax 1100MHz


正確には“Ryzen Mobile”という呼称ではなくRyzen 7 2700U with Vega 10 Graphics及びRyzen 5 2500U with Vega 8 graphicsとなります。CPUの構成はどちらも同じで“Zen”世代の4-core/8-thread CPUを搭載します。GPUはVegaの後に続く数字がCompute Unitの数をそのまま表しており、Ryzen 7 2700UがCompute Unit 10 / StreamProcessor 640、Ryzen 5 2500UがCompute Unit 8 / StreamProcessor 512という構成になります。TDPは15Wで、AMDが標準的Mobile向けAPUとして位置づける“U”モデルがTDP15Wであることがわかります。

正式発表にあわせて“Raven Ridge”のダイやそのアーキテクチャの詳細も明らかにされています。まず“Raven Ridge”のダイですが、おおざっぱに言ってしまうと“Summit Ridge”では2基あったCCXの片方が“Vega” GPUに置き換わったような構成となりますが、細かなところで違いが見られます。CPU部分は4-coreの“Zen”を一単位とするCCXが1基搭載されますが、L3キャッシュ容量は“Summit Ridge”では8MBであったのに対し、“Raven Ridge”では4MBとなっています。“Summit Ridge”のCCXと比較すると“Raven Ridge”のCCXはL3キャッシュに相当する部分の面積が約1/2となっています。左側にCPUのCCXが配置され、右側に“Vega” GPUが搭載されます。これまでのdGPU同様Compute Unitが複数集まっている様子がわかりますが、そのユニットの数は11基が搭載されているようです。今回発表された上位モデルのRyzen 7 2700UではGPUはCompute Unit 10基の仕様であるため、1基が冗長性確保のため無効化されているようです。左上にはメモリコントローラが、左下にはおそらくはPCI-ExpressやInfinity Fabricを出すためのI/Oが配置されています。“Summit Ridge”ではこのI/Oのブロックは左下と右上の2カ所に配置されていましたが、“Raven Ridge”では1カ所です。“Summit Ridge”のダイはEPYCの4ダイ構成に対応するために多数のInfinity Fabricを搭載する必要がありましたが、“Raven Ridge”のダイで4ダイ製品を出すことはまずないため、“Summit Ridge”よりもInfinity Fabricの本数が削られていることが推測されます。

AnandTechがダイサイズとトランジスタ数を明らかにしておりダイサイズは209.78mm2、トランジスタ数は49億5000万となります。

“Britol Ridge”まではCPUとGPUはFusion Compute Link、GPUとメモリコントローラはRadeon Memory Busで接続されていましたが、“Raven Ridge”ではこれらの接続にInfinity Fabricが用いられます。

CPUコアは“Zen”世代のものですが“Summit Ridge”のそれから改良が行われ、主に電力制御機能が強化されています。具体的にはCPUの動作周波数を引き上げるPricison Boost 2とBoostされた周波数を冷却能力に応じて持続させるMobile XFR(mXFR)が改良された周波数制御機能として導入され、Precision Boost 2では2-coreと1-core動作時に加え、3-core動作時にも周波数が引き上げられるようになっています。Power GaingもMobile向けに強化が行われています。

“Raven Ridge”を搭載するノートPCは今年中にまずacer, HP, Lenovoから登場する模様です。



コメント
この記事へのコメント
158243 
デスクトップが本命だけど、Uシリーズ搭載したノートもどれほどの物か試したくなる
2017/10/28(Sat) 02:40 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158249 
KabyLakeはもちろん、Coffelakeと比べてもダイサイズは相応にでかいなあ
2017/10/28(Sat) 10:59 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158250 
予定通り年内に間に合わせてきたか
やるな

Photon2とVAIO Yの後継機は是非これくらいの物を載せたヤツにしたいものだ
2017/10/28(Sat) 13:16 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158252 
とりあえずは、予定通り。増税前にデスクトップ版が出るといいな。
2017/10/28(Sat) 15:29 | URL | LGA774 #a2H6GHBU[ 編集]
158257 
倍の規模にしても30Wなんだから、さらにCPUのベースクロック3GくらいでGPU40CUまで上げても65W枠で行けるんじゃね?
PS5とか次世代箱は14nm世代でも行けそうね
2017/10/28(Sat) 19:17 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158258 
HBCC搭載は見送ったか
まあ第一世代だしこれ以上の冒険は危険なんだろうな
単純に最新CPU+GPUではなく統合の仕方が美しい
Zenアーキテクチャの本命はモバイルだと思っていたがこれは予想以上かもしれないな
後は十分な供給ができるかだけが心配だ
2017/10/29(Sun) 08:44 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158259 
これのためのInfinity Fabricだからようやく本領発揮といったところか
設計がCPUに引きずられるIntelのiGPUと違って、CPUのメモリアクセス性能などを少し犠牲にしている代わりに、完全なGPUと組み合わせてAPUにできる上、CPU側とGPU側をそれぞれ独立に改善していける
2017/10/29(Sun) 08:57 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158265 
デスクトップ版来たらパフォーマンスは問題ないにしても相応にお高くなりそうね
2017/10/29(Sun) 18:46 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158269 
シェーダーコア640個も入っててTDP 15Wってすごいね。
最近のAMDはいいね。
2017/10/30(Mon) 12:52 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158271 
これMini-ITXに乗っかればそれでいい感じ
2017/10/30(Mon) 15:24 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158275 
性能は恐らく750TiかR7 360並みか
とんでもないな
3200メモリのデュアルチャネルができるなら尚更欲しいw
2017/10/31(Tue) 07:00 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158276 
シェーダーコア640個って、少し前を振り返ってみると補助電源付きのミドルレンジGPUだったんだね。
そんな時期にスマホタブレットの世の中になってしまったけど、ここでPCの存在感を見せて欲しい。
2017/10/31(Tue) 08:32 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158277 
前世代機みたいに無理矢理抱き合わせする
VEGAコア外付けGPUも一緒に出してくれ~
2017/10/31(Tue) 08:58 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158278 
本当に15Wなのか…すごい。欲しい。
15W~なんじゃないのかと疑念を持ち続けていた。
VEGAのせいで電力ムダ食いするんじゃないかとハラハラしてた。
2017/10/31(Tue) 09:09 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158280 
どうかAppleに盗られませんように(-.-)
2017/10/31(Tue) 11:23 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158281 
HPやLenovoの4万くらいの安ノートがRavenRidgeになれば一気に普及帯に...?
2017/11/01(Wed) 08:45 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158300 
158278
VegaはNVIDIAのGPUに張り合えるまでクロックを上げた結果あのような事になったので
電力食いというわけではないような。
ワッパが低いといわれればそれまでだけど…。
2017/11/04(Sat) 01:01 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158305 
15W枠を遵守する限りCPU側とGPU側を同時にフルに動かすことは不可能だろうが、ファン付きのノートパソコンなら電源繋げはよいわけで、使い勝手の良い機種が出れば良いなぁ
2017/11/04(Sat) 09:32 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158308 
価格は$250ぐらいになるのかな。ノートPCは10万円を超えそう。
2017/11/04(Sat) 11:33 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158317 
Vega 64なんて半分の消費電力で性能は9割出るらしいし
無理に回さなければワットパフォーマンスは結構良いと思う
どっちかというと性能の割にダイがデカいことのほうがコスト上のネックのような
2017/11/05(Sun) 02:59 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158322 
名前が分かりにくいので、アスロンの名称復活しないかな。
2017/11/06(Mon) 00:00 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158324 
die sizeがなんかヤバいことになってる

Ryzen 7 2700U:209.78 mm²
Core i7 8550U:123 mm²

2700Uの面積はデスクトップのRyzen 7とほぼ同じ
普通に$400超えてくるのでは
2017/11/06(Mon) 05:55 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158326 
CU11基ってなんか中途半端ですね。
ほんとは12基存在してて1基は原則ダミーのような気も。
2017/11/06(Mon) 12:23 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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