北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
AMD preparing mobile Ryzen 5 APU with Vega 11 graphics(VideoCardz)
AMD Readies Mobility Aimed Ryzen 5 and Ryzen 3 APUs With Vega 11 and Vega 8 Graphics – Will Launch in 65W – 35W Variants(WCCF Tech)
Ryzen Mobile 3 2200G e Ryzen Mobile 5 2400G per Socket AM4? [UPDATE](bit and chips)

リークしたスライドに初めてVega 11が姿を現した。新型のRyzen Mobile seriesではより高いTDPを有するとともに、より強力なVega graphicsを内蔵する。Ryzen 5 2400Gは4-core/8-thradのAPUでVega 11を搭載する。TDPは65Wまたは35Wとなる。またこれに加えてRyzen 3 2200Gというものも明らかにされ、こちらは4-core/4-threadでiGPUとしてVega 8を搭載する。

Ryzen 7 2700UとRyzen 5 2500Uが投入されているU seriesにも新たなSKUが加えられ、Compute unit数6基のVega graphicsを搭載するRyzen 3 2300Uが追加される。
 
そのリークしたスライドというのは“AMD Ryzen(TM) Mobile Processor with Radeon Vega Graphics”と題されたもので、Ryzen 5 2400G, Ryzen 3 2200Gのコア・スレッド数、搭載するiGPU、TDPが記されたシンプルなものです。

ここに記されたスペックが以下の通りです。
  Ryzen 5 2400G 4-core/8-thread Vega 11 graphics (704sp) TDP65W
  Ryzen 3 2200G 4-core/4-thread Vega 8 graphics (512sp) TDP65W

またどちらにも35W version Availableと記されており、同等のスペックを有するTDP35WモデルないしはcTDPによる35Wへの対応が示唆されます。

が、このスライドには不自然な点がいくつかあります。

Ryzen 5 2400GはRyzen 7 2700U(TDP15W)よりTDPが高いという点はあるものの、そのスペックはRadeon RX Vega 10 graphicsを搭載するRyzen 7 2700Uを超えるものであり、いわばフルスペック仕様の“Raven Ridge”となります。ところがSKUは“Ryzen 5”扱いで、Ryzen 7 2700Uよりも下位に位置づけられることになります。TDPの差でこうなったと考えることはできますが、では“G”のこの上には何を持ってくるのかという疑問が出てきます。

そして最も不自然な点は“G”というSuffixそのものにあります。初代Ryzenこと“Summit Ridge”が発表されたとき、その型番につけられるSuffixについても種類とその意味が明らかにされました。

“Summit Ridge”であればXと無印が用意され、前者はXFRの上げ幅が高い高性能CPU、後者は通常タイプのCPUとなります。

Mobile向けではUがStandard Mobile processorと位置づけられ、TDP15Wの製品となっています。

では“G”の持つ意味は、何かということになりますが、“Summit Ridge”発表時に明らかにされたスライドに準ずれば、“G”はStandard Desktop APUとなります(ちなみに低消費電力Desktop APUは“S”)。一方、高性能Mobile processorを表すSuffixとしては“H”が用意されています(IntelのMobile向けのH seriesを大なり小なり意識しているのであろう)。

ゆえにRyzen Mobileと名乗っているにもかかわらず、“G”のSuffixが付いていると言うことはこれはデスクトップ向けでSocketAM4対応APUではないか、という疑問が否応なしに生じてきます。実際に同様の疑問をbits and chipsは抱いたようで、“Summit Ridge”発表時の“SocketAM4 Model Number Architecture”と題されたスライドを掲載して、Ryzen 5 2400GとRyzen 3 2200GはSocketAM4対応のデスクトップ向けAPUではないかと推測しています。実際にこう考えた方が、フルスペックの“Raven Ridge”ながらRyzen 5にとどまっている点、TDPが65Wと高性能Mobile向けにしてもやや高い点などは説明がしやすいように思えます(高性能Mobile向けだったとしても、TDPが高い、あるいはRyzen 7 2700Uよりもスペックが上であるにもかかわらずRyzen 5である、という点は説明はできる)。

なお、“Raven Ridge”の発表前はRyzen Mobileという呼称が仮称として使われていたものの、正式発表後は正式名称としてRyzen Mobileの呼称は使われていない点にも注意が必要です。

・・・SocketAM4だがMobileに使えないor使ってはいけない、とは言っていないという理屈の可能性もあるでしょうか(実際、Ryzen 7 1700辺りを突っ込んだノートPCがあったはず)。この場合はデスクトップ・Mobile両対応ということになります(しかしながら“Suffix G”の意味が変わっていなければ、Ryzen 5 2400GとRyzen 3 2200Gはどちらも基本的にはStandard Desktop APUとして位置づけられるはずのものである)

(参考:発表時に明らかにされたRyzenのSuffixの意味)
  X:High Performance with XFR
  無印:Stnadard Desktop CPU
  G:Desktop with GFX
  T:Low Power for Desktop
  S:Low Power for Desktop with GFX
  H:High Performance for Mobile
  U:Standard Mobile
  M:Low Power for Mobile


コメント
この記事へのコメント
158848 
Gはデスクトップ版っていう記事を見た記憶がありますよ。Uはモバイルです。
2017/12/16(Sat) 08:16 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158849 
6/8コアのRyzenと同等の値段で売ることができないからでしょう。

Raven RidgeをAシリーズなり、Ryzenとは別ブランドで売っていれば、極端な話A14-9990X(3万円)とかRadeon RX9 585X with Ryzen CPUとかでも売れたわけで

2017/12/16(Sat) 08:48 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158852 
ん?既出の2500U/2700UってRyzen5と記載されていた気がするけど、ここのRyzen7 2500U/2700Uとは別物なのだろうか。
そうだとちょっと混乱を生みそうだし、同じ物だったらあれでRyzen7なのか…って気持ちになってしまう。
2500Hや2700Hが存在してくれていることを願う…。
2017/12/16(Sat) 15:20 | URL | LGA774 #-[ 編集]
158853 
>Ryzen 7 1700辺りを突っ込んだノートPC
うちのメインPCですな
引っ越したら巨大なワークステーションを置く場所がなくなったので…

Hシリーズには噂の大型APUが入ってきたりするんだろうか
2017/12/17(Sun) 14:21 | URL | LGA774 #-[ 編集]
159647 
今更書き込んでもとは思うのですが、RYZEN 3 2200GをASROCK AB350 Gaming-ITX/acに載せてみた所、cTDPの設定が35W・45W・65Wの3種用意されていました。
録画サーバーのA10-9700eからの換装だったのですが、TDP据え置きで性能アップの恩恵に与れました。
コストも含めて考えると、とても良い物なのではないでしょうか。
2018/03/31(Sat) 00:56 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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