北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
Intel Processors to Have "In-silicon" Fixes to Meltdown and Spectre This Year(techPowerUp!)
Intel Announces 'In-Silicon' Fixes For Meltdown And Spectre Coming This Year, 10nm Update(Tom's Hardware)
Intel plans products with "In-Silicon" fixes for Meltdown and Spectre for 2018 release(OC3D)

今年初めに公に明らかになった“Spectre”と“Meltdown”と呼ばれる2つの脆弱性は、2018年第1四半期中に一定の決着がつく見通しとなった。Intelをはじめ、AMDやARMなどのCPUメーカーはこの2つの脆弱性に対し、OSのカーネルパッチやCPUのマイクロコードの更新により防御策を施しているが、引き替えとして若干の性能低下を伴う。IntelのCEOであるBrian Krzanich氏によると同社は“Spectre”と“Meltdown”に対して“In-silicon”での修正を計画しているという。
 
“In-silicon”での修正にはCPUアーキテクチャの設計への影響を伴う。これらの脆弱性は昨今のProcessorに搭載されている投機実行と分岐予測が関係しているからだ。Brian Krzanich氏によると、“In-silicon”で脆弱性が修正されたProcessorは2018年末にリリースされるという。

現在は概ね“IvyBridge”世代以降のProcessorに対し修正パッチが配布され始めているものの、その修正パッチが原因でOSの再起動を引き起こしたりとなかなか手を焼いている様子です。OS経由のパッチも配布が行われていますが、若干の性能低下が起こることがすでに明らかになっています。

既に出回っているProcessorに対してはこのようにMicrocodeの更新やOS経由の修正パッチにより脆弱性に対処することになりますが、では今後のprocessorはどうなるかという話になってきます。

今回の情報では、今後“In-silicon”で修正が行われ、修正が施されたprocessorが今年末にリリースされる模様です。Tom's Hardwareによると10nm世代の製品は“Spectre”及び“Meltdown”に対し“In-silicon”で修正が施されたものとなると報じています。またIntelは2018年の製品として14nmプロセスの製品も開発しているようで、これに関しても修正が施されたものになるのではないかと推測しています。

“Broadwell”より後のチップではPCID(Post-Context Identifier)により、“Spectre”や“Meltdown”に対するパッチ適用に伴う性能への影響を低減できるようです。そして予定されているIn-siliconでの修正では、さらにその影響を低減ないしは完全に除去できる模様です。



◇10nm世代の進捗状況について

Intelは10nm世代の製品について、昨年末に少量の出荷を行ったとしている。しかし、その出荷されたとされる製品のスペックや出荷量、出荷先の顧客については一切明らかにしなかった。Krzanich氏は2018年上半期は10nm processorの出荷を(現行のまま)継続し、下半期には大量出荷に踏み切るという。Intelは今年下半期に10nmプロセス製品の拡大に伴うコストが影響すると注釈をつけている。おそらく“Ice Lake”がこのタイミングに投入されると思われる。

Tom's Hardwareの記事の後半で10nmプロセス製品の進捗状況について触れられています。文字通り読んでしまうと“Ice Lake”が今年後半に出てくるような印象を受けますが、この通りに進むと最初の10nmプロセス世代の製品である“Cannon Lake”は少量出荷で終わってしまいそうな気配です(でももう、騒ぐほどのことでもないか)。

今年後半に何が来るのか、具体的には14nm++を使用した製品(“Coffee Lake Refresh”と“Whiskey Lake”?)かそれとも10nm+の“Ice Lake”が来るのか、なかなか展開が予想しづらい状況です。


コメント
この記事へのコメント
159129 
2018年末…?
Ryzen襲来を何とか耐えて新年迎えた矢先にこれって、結構intel踏んだり蹴ったりなような…。
AMDはAMDでやってきた大チャンスはスルーする社是でもありそうなレベルでヘタレだから今度はうまく立ち回ってほしい。
2018/01/27(Sat) 21:14 | URL | LGA774 #-[ 編集]
159130 
投棄実行?
2018/01/28(Sun) 06:36 | URL | LGA774 #-[ 編集]
159131 
ryzenに客また取られるなw
2018/01/28(Sun) 07:19 | URL | LGA774 #-[ 編集]
159134 
>出荷先の顧客
社内開発チームが買い取ったとかいうオチじゃないよね?
2018/01/28(Sun) 09:07 | URL | LGA774 #-[ 編集]
159135 
> Tom's Hardwareによると10nm世代の製品は“Spectre”及び“Meltdown”に対し
> In-silicon”で修正が施されたものとなると報じています。

やはり10nmが出(せ)ない理由はこれだったかと思えちゃうんだよな。
2018/01/29(Mon) 04:04 | URL | LGA774 #-[ 編集]
159140 
そりゃ社長が株売るわけだ
2018/01/29(Mon) 10:30 | URL | _ #-[ 編集]
159146 
これがintelの侘び石か。
2018/01/29(Mon) 14:31 | URL | LGA774 #-[ 編集]
159151 
Cascade Lake-Xにもこの修正が入ってくれるか。個人的にはそこが気になるところだ
2018/01/29(Mon) 23:55 | URL | LGA774 #-[ 編集]
159154 
Ryzenって自作界隈では話題になるけど本当に売れてるんかね?
2018/01/30(Tue) 07:34 | URL | LGA774 #-[ 編集]
159155 
icelakeは2019年だったんじゃねーのか。
購入計画が定まらんわw
2018/01/30(Tue) 09:09 | URL | LGA774 #-[ 編集]
159156 
その侘び石、課金しないともらえない
2018/01/30(Tue) 11:03 | URL | LGA774 #-[ 編集]
159157 
思ったより早かったな
2018/01/30(Tue) 11:59 | URL | LGA774 #-[ 編集]
159161 
ほんとに直せるのか見ものだわ。Spectreは正直何をすれば根本的解決になるのかわからん。
2018/01/31(Wed) 16:46 | URL | LGA774 #-[ 編集]
159168 
>159154
大手ベンダーではRyzenモデルを用意している所もあるし、
確実に以前よりは採用例が増えている
2018/01/31(Wed) 23:49 | URL | LGA774 #-[ 編集]
159220 
Haswell使ってるけど、ゲームでもあんまり困ってないから今年はいいかな。
まさか5年も余裕のままとは思わなかった。
2018/02/06(Tue) 23:14 | URL | LGA774 #-[ 編集]
159327 
PCID(Post-Context Identifier)?
PCID(Process-Context Identifiers(PCIDs))

それとPCIDsがサポートされたのはWestmereからなのでSandy Bridge以降は完全にサポートされていると思います
2018/02/17(Sat) 12:39 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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