北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
AMD 2nd Gen Ryzen Threadripper MCM Configuration Confirmed, More Details(techPowerUp!)
More slides from Ryzen Threadripper 2000 press briefing emerge(VideoCardz)
AMD 2nd Generation Ryzen Threadripper Performance Benchmarks Detailed – 2990WX Crushes The i9-7980XE, 2950X Blazes Past The i9-7900X For Less Than Intel’s Offerings(WCCF Tech)
(参考)
32コアで破格の1,799ドル。AMDが「2nd Gen Ryzen Threadripper」を8月13日から出荷(Impress PC Watch / 後藤弘茂のWeekly海外ニュース)

Tech DayのスライドがWeb上にリークし、AMDがRyzen Threadripper 2000 seriesの24-core及び32-coreモデルにおいて、どのように追加の2ダイを接続しているかを明らかにした。Ryzen Threadripper 2000 seriesはQuad-channelメモリコントローラでPCI-Express 3.0レーン数は64である(うち4レーンはX399チップセットとの接続に使用される)。そしてこれらのI/Oインターフェースは4ダイのうち対角線上の2つのダイに集約される。4つのダイにメモコンやPCI-Express等のI/Oを分散させず、2ダイに集約させたのはX399マザーとの互換性を重視したためである。つまり、メモリコントローラやPCI-Expressレーンが接続されているのは4ダイのうち2ダイで、残りの2ダイはInfinity Fabricを介してメモリやPCI-Expressにアクセスすることになる。
 
これがわかりやすく示されているスライドが“Scaling up the Smart Way”と題されたスライドである。このスライドの主題はRyzen Threadripper 2990WXがコンシューマ向けとして初の32-core/64-threadのCPUとなること、64%の高速化が図られていること、そして既存のX399搭載マザーと完全な互換性を有することであるが、左に描かれているRyzen Threadripper 2990WXの図がどのようにI/Oを接続しているかをわかりやすく示している。

メモリコントローラ及びPCI-Expressコントローラが有効化されているのは4つのうち2つのダイで、これらのI/Oが有効化されているダイは対角線上に配置されている。残りの2つのダイはCPUコアは有効化されているがI/Oは無効化され、Infinity Fabricを介してI/Oにアクセスする。1つのダイは2ch分のメモリコントローラと32レーンのPCI-Express 3.0を有しており、それらが2ダイ分で4chメモリコントローラと64レーンのPCI-Express 3.0レーン数を実現する。

この実装方法の場合、(実際やるかどうかは別として)4ダイではなく3ダイの24-coreや18-coreを作り出すことも一応は可能である。その場合はI/Oを有効化したダイ×2+CPUコアのみ有効のダイ×1という構成となるだろう。

実際に登場するまでは全てのダイのI/Oが半分ずつ有効化される―つまり1chメモリコントローラ×4+PCI-Express 3.0×16で4chメモリコントローラとPCI-Express 3.0×64を実現するのではという予想もあったが、既存のマザーボードとの互換性を重視するにあたり、今までの2ダイ仕様のRyzen Threadripperの仕様を踏襲しつつ純粋にコア数を増やせるこの実装方法に落ち着いた模様である。

なおこのRyzen Threadripper 2000 seriesはRyzen Masterによりいろいろと設定を変更することが出来るようである。ProfileとしてGame modeとCreators mode、Compatiblity modeが用意されており、Game modeはメモリをローカルアクセス仕様としてレイテンシを削減する方向に動き、少ないダイでワークロードを完結させる。一方、Creators Modeは4ダイを最適に使う使用で、まずI/Oが有効なダイを使用し、さらにコア・スレッド数が増えた場合はその他のダイのコアを使用する。

Ryzen MasterでRyzen Threadripper 2990WXを見た様子が“Ryzen Master for Threadripper CPUs”というスライドに掲載されており、Ryzen Threadripper 2990WXが4ダイ・8 CCXの構造をとっていることがよくわかるように示されている。


コメント
この記事へのコメント
160694 
あー
コア数の割に妙にベンチスコア低いなと思ったけど、約半数は直接メモリ接続持たないコアなのか
そりゃメモリアクセスが足を引っ張りますわ

逆に、キャッシュに乗るようなデータ量が少なくて処理が複雑な仕事させたら最強だな
2018/08/08(Wed) 09:21 | URL | LGA774 #-[ 編集]
160699 
ぎゃあ!ダイに2chずつメモリが接続されると踏んで、8枚準備したのに
特にソケットがEPYCと互換性があるような話があったので期待してたのだが、これではレイテンシが延びるケースが増えるんじゃないか?
2018/08/08(Wed) 23:16 | URL | ななしです #W3ugQoag[ 編集]
160702 
EPYCと共食いされても困るからその辺は分かっててやってそう
2018/08/09(Thu) 02:04 | URL | LGA774 #-[ 編集]
160704 
互換性を保ちつつ、新チップセットでメモリアクセスを改善とかやって欲しいけどな。
来年は何か改善策を出して来そう。
ソケット変更はDDR5が登場するであろう2020年以降になるだろうし。
2018/08/09(Thu) 05:04 | URL | LGA774 #-[ 編集]
160705 
事実上、速いプロセッサと遅いプロセッサが混載されているようなもので、各種のパフォーマンス問題が起きそう
2018/08/09(Thu) 18:42 | URL | LGA774 #-[ 編集]
160721 
更にメモリチャンネルが欲しいならEPYCを使えばいいわけで。
2018/08/10(Fri) 21:12 | URL | LGA774 #-[ 編集]
160723 
EPYCでも4メモリのうち3メモリは別ダイと通信してアクセスしてたわけだから、大した違いはないと思うけれど。
TRでもOSに2ソケットと認識させるか1ソケットかで性能が変わってたけど、この場合は4ソケットと認識させてもそのうち2ソケットはメモリとつながってことになっちゃうのでどうなるんだろうな
2018/08/11(Sat) 05:39 | URL | LGA774 #-[ 編集]
160724 
ソケットはピン互換なはずだから、明らかに差別化という名の出し惜しみだわ
intel、いやジムケラー頑張れ
2018/08/11(Sat) 06:17 | URL | ななしです #W3ugQoag[ 編集]
160725 
互換性と言ってはいるけど…
これは方便じゃないかな。個人的には4ダイと2ダイでメモリー周りの配線が異なるパッケージを準備したくなかったのではと邪推してる。仮に4ダイx各1chとすると、2ダイx各2chとパッケージを共通化(≒部材だけでなく製造工程も共通化)できないから。
2018/08/11(Sat) 10:09 | URL | LGA774 #-[ 編集]
160727 
新しいハイエンド2品種だけのために8chメモリ対応マザーを要求してたら、
プラットフォームのミドルレンジ以下の価格競争力が失われてしまい本末転倒だ。
このメモリ仕様についてはEPYCと棲み分けてるほうが良い。
2018/08/11(Sat) 20:03 | URL | LGA774 #-[ 編集]
160728 
Zen2と差別化図るためやで
2018/08/11(Sat) 23:55 | URL | LGA774 #-[ 編集]
160735 
>>160723
EPYCのような均一なNUMAシステムでは、OSがそのダイにつながったメモリに優先的に割り当てるなどしてくれているから顕在化しにくいだけ
EPYCでも、直接繋がってないメモリにアクセスするような事態が起こるとかなり性能落ちる
2018/08/12(Sun) 21:08 | URL | LGA774 #-[ 編集]
160739 
EPYCのDual CPUシステム、Cinebenchで10000スコアに到達してしまうwwwwww
jisakutech.com/archives/2018/08/45068

水没PCで全コア4GHzでいいのかな・・・これ。
2018/08/12(Sun) 23:21 | URL | i7 市民 #-[ 編集]
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