北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
AMD "Zen" Does Support FMA4, Just Not Exposed(techPowerUp!)

“Zen” CPUマイクロアーキテクチャにおいてAMDは書類上はFMA4のサポートを打ち切っている(FMA3をサポートしている)。しかし、Level1Techsによると、“Zen”のハードウェアそのものはFMA4命令に対応しており、OSからは命令が見えないようにされているという。FMA(Fused Multiply Add)は積和算を効率的に演算するためのセットである。またSSE3, SSE4とはことなりFMA3とFMA4の“3”と“4”は世代を表すものではなく、命令あたりのオペランド数を示すものである。AMDは2012年の“Bulldozer”でFMA4を実装し、Intelは2013年に“Haswell”でFMA3を実装した。
 
AMDが“Zen”でFMA4を非推奨扱いとした理由にすいては不明だが、とある開発者はAMDのFMA4はより高いスループットが得られるものの、バグが多かったという。また、Intelが採用したFMA3の方がより一般的とであり、ここ数年でより安定したものとなっている。

実際にLevel1Techsが“Zen”でFMA4を使用したところ、“illegal instruction”エラーを返すこともなく、演算を完遂した模様。表向きは“Zen”はFMA4をサポートせず、CPU IDでも出てくることはないが、動かそうと思えば動かせるようである。なお、現在ではFMA3の方が主流のようで、“Zen”もFMA3をサポートしている(AMD CPUでのFMA3のサポートは“Piledriver”と“Kabini”から)。

FMA4が残っている理由は不明であるが、Ryzen発表当時の記事を見ると、打ち切り扱いになっており、今後日の目を見る可能性は低そうである 3DNow!「こっちへおいで」

パソコン工房のお得なキャンペーン



コメント
この記事へのコメント
161477 
コメが付かないほど無効化に影響がないということなのだろうけど。
こういう非互換性はユーザーには迷惑なので、AMDの判断には賛成。
まぁFMA4は実装が重いらしいし、AVX2同様ZenはSIMDにリソース割かないんだろうな。
2018/10/18(Thu) 00:18 | URL | LGA774 #-[ 編集]
161648 
>3DNow!「こっちへおいで」
止めて上げて!
2018/10/29(Mon) 12:15 | URL | LGA774 #-[ 編集]
コメントを投稿する(投稿されたコメントは承認後表示されます)
トラックバック
この記事のトラックバックURL
https://northwood.blog.fc2.com/tb.php/9548-730fd771
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック