北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
Papermaster: AMD's 3rd-Gen Ryzen Core Complex Design Won’t Require New Optimizations(Tom's Hardware)

CES 2019でAMDは7nmプロセスの第3世代Ryzen(=“Zen 2”を使用するRyzen 3000 series。以下Ryzen 3000 seriesと表記する)と同じく7nmプロセスで製造されるRadeon VIIを披露した。

Tom's Hardwareでは幸運にもAMDのCTOであるMark Papermaster氏にイベント後話を聞くことができた。Papermaster氏はTom's HardwareにRyzen 3000 seriesの基本的な設計に関するいくつかの見識と、現行のソフトウェアが新たなRyzen 3000 seriesで良好に動作することを示した。
 
第1世代のRyzen processorは全く新しいコアの設計で革新的なものであったが、一方でいくつかのアプリケーションでは予想よりも低い性能にとどまった。特にゲームのようなレイテンシがシビアなソフトウェアで顕著であった。AMDはソフトウェア開発者と協力し、新しい“Zen”マイクロアーキテクチャに向けたコードに関する知識を広めていった。そしてメインストリームデスクトップチップセットの問題の大部分を修正していった。Papermaster氏によるとこれらの初代Ryzenで行われた“Zen”に向けた最適化は、次のRyzen 3000 seriesにもそのまま適用できると述べた。

“Zen”では新たにCore Complexと呼ばれる設計を採用した。加えてアーキテクチャも抜本的に変更されたため、初代Ryzenでは一部のソフトウェアで本来の性能を出せず、それゆえソフトウェア開発者とともにコードを“Zen”アーキテクチャに向けて最適化するという作業が必要であった。現在では努力が実り、多くの問題が解決されたが、次のRyzen 3000 series(“Zen 2”)では、その“Zen”アーキテクチャに向けた最適化が有効で、初代Ryzenのようにソフトウェアの最適化に多大な労力をかける必要がなくなる(全く最適化が必要ではないというわけではないと思うが、大幅にその労力は軽くなるということだろう)。

Ryzen 3000 seriesで最適化の労力が緩和する理由として、これまで同様のCore Complex設計をとること、(Core Complexで)共通のI/Oダイを有することがある。I/Oダイの採用はEPYCやThreadripper等マルチダイの製品においてより有効に働きそうである(ここまでは書かれていないが)。

I/Oダイの採用は大幅な変革と言える“Zen 2”だが、一方でCPUコアとなるCore Complexはこれまでの正統進化形となるということだろう。


コメント
この記事へのコメント
162778 
まあI/Oダイ+CPUチップレットの構成でレイテンシは均一化したし
最適化はしやすそう
2019/01/23(Wed) 22:53 | URL | LGA774 #KfkS430g[ 編集]
162780 
なんだintel向けのプログラムの最適化しなくても性能が出るようになったのかと思いきや
2019/01/23(Wed) 23:40 | URL | LGA774 #-[ 編集]
162784 
あとはWindowsのハードウェアスケジューラに手が入れば、多コアの力をフルに発揮できるぜ
2019/01/24(Thu) 06:18 | URL | LGA774 #-[ 編集]
162794 
コアはほとんどそのままスケーリングのみでマイクロアーキテクチャ的には変えないということだな
コア間については速くなるぶんには何ら問題ないしな
2019/01/24(Thu) 17:28 | URL | LGA774 #-[ 編集]
162839 
結局、ソフト側で最適化しないと遅いままってことだね。
2019/01/27(Sun) 15:45 | URL | LGA774 #-[ 編集]
162854 
intelもAMDも奇想天外なアーキテクチャってことはないのだから
新しいコンパイラを使っていればそんなにトリッキーな最適化する必要は無いと思うが
2019/01/29(Tue) 06:19 | URL | LGA774 #-[ 編集]
162869 
Core2からインテルは最適化に力を注いでいたしAMDがふがいない期間が長かっただけに環境で差がついたってだけの話
AMDが今後も競争力を維持できれば結果はついてくるさ

個人的見解だが色々な意味で「より最適化の恩恵を受けやすい設計」はインテルの方だと思っている
(要するにクセが強い)
そしてインテル向け最適化が進んでいた環境ではZenの優秀な分岐予測が空回りしていたケースが多かったんだろうと考える
本来のZenアーキテクチャは最適化しなくとも速い(だから余計なことすんな)だと思っているよ
無論それでも最適化の余地が全く無いとは言わないが
2019/01/30(Wed) 00:15 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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