北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
AMD Readies Three HEDT Chipsets: TRX40, TRX80, and WRX80(techPowerUp!)

AMDは第2世代EPYC―“Rome”をHEDT向けに派生させた第3世代Ryzen Threadripper―“Castle Peak”を準備している。“Castle Peak”の元となる“Rome”は最大64-coreでメモリチャネルは8ch DDR4対応であり、128本のPCI-Express 4.0レーンを有する。
これをHEDT向けに投入するにあたり、AMDはI/Oコントローラダイを2種類に調整する。片方はGamer/Enthusiast向けで、もう一方はXeon W 3175Xを要するようなワークステーション向けとなる。前者のGamer/Enthusiast向けはメモリコントローラは4ch DDR4までの対応でPCI-Express 4.0レーンは64本となる。一方、ワークステーション向けのそれは基本的にはEPYCと同等のI/Oを有する。


これらターゲットの異なる2種類のProcessorをサポートするため、AMDは3種類のチップセット―TRX40, TRX80, WRX80を用意する。TRX40はX570と同様の機能を有する。そしておそらくは4ch memory対応のマザーボードに搭載する。一方TRX80とWRX80は8ch memoryおよび64本を超えるPCI-Expressレーンに対応するマザーボード向けとなるが、TRX80とWRX80の違いは不明である。

以下のような比較表が掲載されている。
 
X570TRX40TRX80WRX80
Platform RolePremium MSDTHEDTWorkstation
CPU SocketAM4TR4/SP3
Core-countsup to 16up to 32more than 32
Memory I/O2-channel4-channel8-channel
PCIe24 + 1664 + 16>64 + 16
CPU Backwards Compatiblitywith X470with X399with X399 at Reduced Mem I/O
CompetitionIntel Z390Intel X299Intel C621


USB-IFのWebサイトに今回のチップセットが掲載されていたようである。

上の表のPCI-Expressの項目はCPUのレーン数+チップセットのレーン数であろう。“+16”がTRX40, TRX80, WRX80が有するPCI-Expressレーンと推定される。現在AMDの手持ちのチップですぐにチップセットに転用できそうなのはAM4向けRyzen 3000 series(“Matisse”)に用いられているI/Oダイで、X570がまさにそれだが、TRX40, TRX80, WRX80も元をたどれば“Matisse”のI/Oダイなのかもしれない。

今回3種類のチップセット―TRX40, TRX80, WRX80があるらしいことはわかったが、そのチップセットそのものの機能としてわかるはPCI-Expressレーン数が16本あることのみで、3種類のチップセットそのものの相違点は不明である。
TRX40は4ch memoryおよびPCI-Express 4.0 64本まで、TRX80とWRX80はそれ以上(8ch memoryおよび64本以上のPCI-Express 4.0レーン)に対応するとあるが、どちらかというとこれらはプラットフォームの相違点である。

しかし・・・TR4ならずSP3も対応Socketに書かれてるあたり、8ch対応のマザーであればThreadripperのみならずEPYCも動いてしまうのではないかと期待してしまう。また、これだけの種類のチップセットを用意するということは、AMDがHEDT向けのTR4ないしはSP3の製品展開を、第2世代のそれよりも広いものにする可能性がある(もし、ラインナップが広がるならば初代Threadripperで噂のあったTDP140W程度の扱いやすいモデルの登場も期待したい)。一方で、8ch memoryをHEDTにももたらすとなると、EPYC―特に1-way専用の“P”モデルとの棲み分けはどうするのかという疑問が出てくる。ひょっとしたら“WRX80”はEPYC対応でさらにI/Oを増やすためのチップセット・・・なのかもしれない(憶測でしかないが)。

ASUS preparing two AMD TRX40 motherboards(VideoCardz)

なおASUSは少なくとも2種類の“TRX40”マザーを準備している模様である。

  ASUS PRIME TRX40-PRO
  ASUS ROG STRIX TRX40-E GAMING

こちらもUSB-IFに記載されていたもので、現段階では細かいスペックは出てきていない。


コメント
この記事へのコメント
165935 
8chあれば8GB DIMMでも64GBを実現出来る
それは結構リーズナブルかも
ATXに綺麗に収まるのか不安はあるが…
2019/08/29(Thu) 22:18 | URL | LGA774 #-[ 編集]
165937 
実態は一種類のIOダイかな
2019/08/30(Fri) 00:53 | URL | LGA774 #-[ 編集]
165941 
これからはI/Oダイのカスタマイズ時代?
ローエンドもなんとかして。
2019/08/30(Fri) 07:34 | URL | LGA774 #-[ 編集]
165945 
GLOBALFOUNDRIES、7nmの
ZEN2失注してどうなるかと思ったけど、IOダイがCPUにもチップセットにも使われるなら結構おいしい?
2019/08/30(Fri) 10:18 | URL | LGA774 #-[ 編集]
165946 
どうせ使い回すんなら、メモコン無駄にしないでチップセットからnvdimm用にスロット出すとかしたら面白そう
2019/08/30(Fri) 12:48 | URL | LGA774 #-[ 編集]
165949 
EPYCとはセキュリティ機能とかでわけるのかな?
2019/08/30(Fri) 20:10 | URL | LGA774 #-[ 編集]
165953 
>165935
1ch2DIMMだろうから4chでも8GBRAM使えば64GB埋められるでしょ?今のX399と同じで。
と、16DIMMなんだからE-ATXと考えるほうが自然じゃないか?なんでATX?
2019/08/31(Sat) 08:57 | URL | LGA774 #-[ 編集]
165954 
オーバーキル感が半端ないな
CPU性能もI/Oも完全にIntelを置き去りにしちゃってる
2019/08/31(Sat) 10:44 | URL | LGA774 #-[ 編集]
165970 
>165954 
俺は怠慢だと言いたいけど、intelが現行アーキテクチャを使い続け過ぎたと思う
それは長くAMDが自社製品に届きうる性能の物を出せていなかった事に由来すると思うけど、
詰まる所intelの見誤りって話になるし
2019/09/01(Sun) 16:15 | URL | LGA774 #-[ 編集]
コメントを投稿する(投稿されたコメントは承認後表示されます)
トラックバック
この記事のトラックバックURL
https://northwood.blog.fc2.com/tb.php/9925-63b2639e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック