北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
35W Athlon 300GE in the wild(FanlessTech)
[CPU] world premiere, Athlon 300GE(Chiphell)

現在、“Raven Ridge”世代のAthlonとしてAthlon 200GE, 220GE, 240GEがラインナップされている。いずれも2-core/4-threadでCPUの周波数は順に3.20GHz, 3.40GHz, 3.50GHzである。iGPUはRadeon Vega 3でStream Processor数は192、周波数は1000MHzである。そしてTDPはFanlessを好むユーザーに優しい35Wである。

このAthlon 200GEの後継となるであろうAthlon 300GEが中国語のChiphellに姿を現している。現時点では3.40GHzのAthlon 300GEと3.50GHzのAthlon 320GEが投入されるという噂されている。
 
ChiphellにAthlon 300GEの写真が掲載されている。OPNは“YD30GEC6M2OFH”である。Chiphellのスレッドを見るとCPUが12nmプロセスの“Zen+”でGPUが14nmの“Picasso”等と書いてあるが明らかに間違いで、おそらくは12nmプロセスで“Zen+”世代の“Picasso”がベースの製品と思われる。

・・・とは言ったものの、AMDのAPUのダイはローエンド付近が非常にごちゃごちゃしている。

  Ryzen 2000G/GE/U=“Raven Ridge 1”=14nm, 4-core "Zen" + 11 CU "Vega"
  Ryzen 3000G/GE/U/H=“Picasso”=12nm, 4-core "Zen+" + 11 CU "Vega"

Ryzenに関してはこれで問題ない。ところがローエンド―2-core CPU + 3 CU + GPUの製品―つまりAthlonが問題となる。“Zen / Zen+”系列のAPUのダイには“Raven Ridge 1”と“Picasso”に加え、もう1種類“Raven Ridge 2”と呼ばれるダイがあることが指摘されている。この“Raven Ridge 2”が2-core "Zen" + 3 CU "Vega" の構成となる。ところがこの“Raven Ridge 2”というのが14nmなのか12nmなのかがいまいちはっきりと確認できておらず、またAthlon 200GEにどこまで“Raven Ridge 2”のダイが使用されているかも定かでない(初期のものは“Raven Ridge 1”のダイがベースらしい)。また、“Raven Ridge 1”に対する“Raven Ridge 2”のように“Picasso”に2-core "Zen +" + 3 CU "Vega"の小型ダイ(この場合は“Raven Ridge 2”が14nm、“Picasso”の小型ダイが12nmとなるだろうか)があるのかどうかも定かでない(GPUのDevice IDに詳しい人の話を聞く限りでは相当するダイはなさそうであるが)。

なのでこのAthlon 300GE、“Raven Ridge 1”のカットダウン・・・ではなさそうな雰囲気はあるが、“Raven Ridge 2”なのか“Picasso”のカットダウンなのか、あるいは“Picasso”をベースとした小型ダイなのか今ひとつわからない、雅な言い方をすれば奥の深い製品である。
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コメント
この記事へのコメント
165958 
自分の認識
Raven1=Ryzen Gのカットダウン
Raven2=14nmの2C4T/3CUの新規ダイ
Athlon 200GEは混載。初期のトラブル報告はこれが原因だと思ってる(Rave2にUEFIが未対応のため)。
Raven2が14nmだと思う根拠はこれがRyzen Embedded Rシリーズだから。
加えてRyzen Mobile 3000シリーズの2C4Tモデルがわざわざ14nmと明記されているため。

https://www.servethehome.com/amd-ryzen-embedded-r1000-family-launched/
http://www.gdm.or.jp/pressrelease/2019/0426/303120
完全に別ダイ
https://www.4gamer.net/games/300/G030061/20190106003/

組み込み製品は息が長くすぐに12nmに更新するとは思えないので
Athlon 300GEはPicassoのカットダウン版オンリーだと思う。
2019/08/31(Sat) 16:19 | URL | LGA774 #-[ 編集]
165961 
Athlon 300系は随分前からマザーボードメーカーの動作リストにはクロック、TDP含めて載ってましたね。
300系でも3.5GHzが最速なのは、TDPが限界ギリギリでGPU・CPUが同時に高負荷がかかると3.4GHzの220GEはクロックを保つけど、240GEはクロックダウンしだすのだとか。
2019/09/01(Sun) 00:21 | URL | LGA774 #-[ 編集]
165963 
現行APUで2コア4コア両製品あるってことはその方が結果やすく作れるってことなんだろうな。となるとZEN2世代で8コアAPUは難しいのかなあ。APUだけで2/4/8全部作らなきゃならなくなるし。
8だけでもchipletに持ち込むってのも難しそうだし。
2019/09/01(Sun) 02:03 | URL | LGA774 #-[ 編集]
165974 
Celeronみたいに、Athlonにも法人向け供給約束のようなものがあれば、下手にスペック変更できないと思う。
2019/09/01(Sun) 19:37 | URL | LGA774 #-[ 編集]
165982 
CPUコア数増やす余力があるのなら
GPU強化に振ってほしい
2019/09/02(Mon) 20:40 | URL | LGA774 #-[ 編集]
165994 
この辺りのCPUは7nmだとコスト的にAMD美味しくないでしょうね。
一旦12nmで引き延ばして
低電力のFD-SOI普及化でローエンド切替?
現行の3400GEが数年後Athlon法人向けとか。
2019/09/04(Wed) 07:40 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166015 
AMD Athlon™ 300UはAMDのページのカタログスペックは14nmだから
300GEも14nmの予感
2019/09/05(Thu) 19:49 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166050 
7nmでは生産コストが跳ね上がりダイ面積を下げなければ歩留まりが悪化する。
かと言ってGPUはコア同士の通信が多いから、多チップ化は電力的に無理。(最近ウェハ大の巨大AIプロセッサが提案されたのはこれが原因だろう)
結局のところGPUをダイに含んだAPUでは、インターコネクトの通信電力効率が上がるまではチップレット化出来ないので苦戦する気がする。
2019/09/08(Sun) 23:38 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166120 
iGPUは256SPに増やしてほしいところ
2019/09/12(Thu) 15:50 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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