北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
Intel Gen12 Graphics Linux Patches Reveal New Display Feature for Tiger Lake (Update)(Tom's Hardware)

◇Gen 12 GraphicsはIntel Gen... graphics史上最大のISAの更新となる

Gen 12 graphicsはIntelのGen... graphicsアーキテクチャの歴史の中で最大のISAの更新の更新となる。そしてレジスタの読み込み・書き込み間におけるデータコヒーレンシが除去される。
「Intelはオリジナルのi965から続いてきたIntel EU ISAを最も深い部分から再構築しようとしている。再構築はほとんど全ての命令フィールド、ハードウェア実行コードそしてレジスタタイプに及び、これに統合するリクエストの更新も当然必要だ。しかし、最も劇的な変化はハードウェアからレジスタスコアボードロジックを除去したことだ。これにより、EUはレジスタの読み込みと書き込みの間でデータのコヒーレンシを保証しなくなる。そしてコンパイラは何時起こるかしれない潜在的なデータハザードの可能性に依存した命令に同期する必要がある」
またGen12のEUではSubsliceの単位が8から16に増量されるという話も出ている。


Gen 12ではISAが劇的に変更されるという話である。とはいえ、上の内容は私自身ほとんど理解できていないのはご容赦いただきたい。
 
元々の話はGen 12 graphicsはLinuxのカーネルパッチに記載されていたというもので、新しいDisplay State Buffer (DSB) 機能が追加されていたというものである。DSBは通常、ハードウェアの機能を記載するもので、今回はGen12 graphicsのディスプレイコントローラに関する記載があったようである。ロード時間とCPUの占有率を低減させる機能があり、かつコンテクストスイッチが高速化されるという記載が見られたようである。



◇そもそもGen 12 graphicsって?

“Ice Lake-U/-Y”でGen 11 graphicsが強力な性能を有していることが大々的に発表されたが、Gen 12 graphicsは文字通りGen 11 graphicsの次の世代のIntel GPUである。具体的には“Tiger Lake”(“Ice Lake-U/-Y”の次のMobile CPU、10nm)、“Rocket Lake”(“Comet Lake”の次のCPU、14nm)、“Alder Lake”(“Tiger Lake”や“Rocket Lake”のさらに次。詳細不明)、“Lakefield-R”に統合されると言われている。

また統合GPUと形だけでなく、単体GPUとして投入される初めてのIntel GPUである(Intel 740? 君のような勘のいい老いぼれは嫌いだよ)

Gen 12にはGen 12 (LP)、Gen 12.5 (HP)、Gen 12.7 (HP) の3種類があると詳しい情報筋が伝えている。最初のGen 12 (LP) は前述のiGPUに加え、DG1が相当する。

Gen 12.5 (HP) は“Arctic Sound”が該当し、Gen 12.7 (HP) はDG2が該当するという。“Arctic Sound”とDG2が別扱いというのはなんとも奇妙であるが、NVIDIAのGeForceとQuadro / Teslaのような用途の違いなのかもしれない。Tom's Hardwareでは“Arctic Sound”がクライアント向け、DG2がXeのデータセンター特化向けではないかと推定している。

◇Gen 12 (LP)
採用予定製品:DG1 (単体GPU?), Tiger Lake, Rocket Lake, Alder Lake, Lakefield-R

“Rocket Lake”は14nmだが、“Rocket Lake”は初出時から14nm GPUのものと10nm GPUのものがあると言われていた。そして今回の情報では“Rocket Lake”のダイとGen 12 graphicsのダイをEMIBを用いてMulti-chip-moduleにする可能性を指摘している。

◇Gen 12.5 (HP) - Arctic Sound, Gen 12.7 (HP) - DG2
Gen 12 graphicsの単体グラフィックカードは“Xe”ともっぱら呼ばれているが、その“Xe”の名がどこまでの範囲を表しているかは曖昧なところがある。

“Arctic Sound”であるが2から4つのダイをEMIBを用いたMulti-chip packageとするのではないかという予想がある。

またDG2についてはExecution Unit (EU) の数が128, 256, 512の3種類があることがIntel graphics driverの記載から判明している。そして1つのダイには128基のEUが搭載されており、256 EUの製品は2ダイ、512 EUの製品は4ダイとして作り出すのではないかと言われている。

ちなみに“Tiger Lake”に統合される予定のGen 12 graphicsは96 EU・・・らしい。



Breaking: Intel DG2 Discrete Graphics Details Exposed In 10nm Rocket Lake Driver Leak(Hot Hardware)

これは既出の情報で完全なおさらい。

◇Rocket LakeのiGPU
Gen 12 graphicsを抜きにして、ドライバにはGT1, GT0.5, GT0の3種類が記載されている。そしてGT1=32 EU、GT0.5=16 EUであることが示唆されている。

 ; RKL HW

 iRKLLPGT1H32 = "Intel(R) UHD Graphics, RKL" "gfx-driver-ci-master-2624"
 iRKLLPGT1HPro32 = "Intel(R) UHD Graphics, RKL" "gfx-driver-ci-master-2624"
 iRKLLPGT1S32 = "Intel(R) UHD Graphics, RKL" "gfx-driver-ci-master-2624"
 iRKLLPGT0P5S16 = "Intel(R) UHD Graphics, RKL" "gfx-driver-ci-master-2624"
 iRKLLPGT1U32 = "Intel(R) UHD Graphics, RKL" "gfx-driver-ci-master-2624"
 iRKLLPGT0P5U16 = "Intel(R) UHD Graphics, RKL" "gfx-driver-ci-master-2624"

 iRKLLPGT0 = "Intel(R) UHD Graphics, RKL" "gfx-driver-ci-master-2624"


地味に“Rocket Lake”に“-S”、“-H”、“-U”が用意されることも示している記述である。

“Kaby Lake”から“Comet Lake”まで続いてきたGen 9.5 graphicsはGT2=24 EU、GT1=12 EUであった。“Rocket Lake”ではExecution unitが増やされているのがわかるが、これがGen 12 graphicsなのかGen 9.5 graphicsを増量しただけなのかはなんとも判断しがたい(Gen 12 graphicsはあくまでも10nmでEMIBで接続され、“Rocket Lake”のダイに存在するiGPUはGen 9.5 graphicsと言う可能性はまだ残る)。また“Rocket Lake”そのものも14nmプロセスで製造され、最大10-coreになるらしいという程度しか判明していない謎が多いCPUで、アーキテクチャが“Skylake”の延長なのか14nmに“Sunny Cove”なり“Willow Cove”を持ってきたものなのかもわからない。また“Rocket Lake”でPCI-Express 4.0に対応するという噂も流れており、もし本当だとすると“Rocket Lake”の世代でIntel 500 series(仮称)なるさらなる新チップセットを搭載したマザーボードが出てきそうな気配である(そして“Comet Lake”とともにでた400 seriesマザーではPCI-Express 4.0は使用できないというおまけ付き)。

Intel is exposed to fully support PCIe 4.0! But you must change the motherboard(mydrivers.com)

“Rocket Lake”がPCI-Express 4.0に対応するという話を取り上げているのはここだろうか。

“Rocket Lake”プラットフォームは2020~2021年にかけて登場する。そしてこの世代では大きな変更がもたらされる。具体的にはPCI-Express 4.0、Gen 12 graphics、HDMI 2.0のnative suppot、そしてCPUとチップセット間の接続であるDMIの高速化である。

現行のDMI 3.0は実質PCI-Express 3.0 x4である。“Rocket Lake”ではPCI-Express 4.0 x8となる。PCI-Expressの世代刷新とレーン数野蔵かが両方来るわけである。ゆえに現行のDMI 3.0の4倍の帯域を実現し16GB/sとなる。

“Rocket Lake”に対応するチップセットは“CMP-H(Comet Lake PCH)”と“TGP-H(Tiger Lake PCH)”となるようで、両者ともDMI x8に対応する模様である。

(ただこの情報、中国版2chっぽいところが元になっている様な雰囲気があり、信憑性には多大な疑問符がつく)



コメント
この記事へのコメント
166053 
i740、Larrabeeときて三度目の正直となるか、二度あることは何度でもあるか?

まぁ、仮に単体GPU製造が軌道に乗らなくても、CPU内蔵グラフィック機能としての余生が保証されてるわけで。
2019/09/09(Mon) 00:28 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166056 
インテルのGPU期待はしてないですが楽しみです
2019/09/09(Mon) 00:39 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166059 
消費電力とメモリ帯域を1.5倍以上盛って
ようやくVegaアーキテクチャに並ぶのがやっとというのが
今のインテルの限界だからなあ

本気で単体グラフィック製品として出すつもりなら
嘘でも一から全部作り直しましたぐらいは言ってくれないと
インテルはスタート地点にも立てないよ
2019/09/09(Mon) 01:28 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166061 
intel igpuは勝手にワッパ良いと思ってるからGTX1060あたりの性能でいいワッパの単体グラボとか出ないかな
2019/09/09(Mon) 03:05 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166064 
Comet Lakeの中身がWhiskey LakeとAmber Lakeに分かれているように、Rocket LakeもKaby Lake-Gみたいなチップとそうじゃないのに分かれそうですね
2019/09/09(Mon) 09:01 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166065 
Intel 740とか。鳴り物入りで登場して
サクサク消えて行ったGPUなんて知らんなぁ…
2019/09/09(Mon) 09:58 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166066 
コヒーレンシがなくなるのはそりゃデカいな、てか今まであったのか。そりゃ他社GPUより性能パッとしないわな。
2019/09/09(Mon) 10:54 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166072 
ISA変更して扱い切れるのかちょっと心配。
2019/09/09(Mon) 19:58 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166074 
私は素人ですのでよくわかりませんが、
要は例えばレジスタAに書き込む命令1が数サイクルかかるとき、
通常であればレジスタAから読み込む後続の命令2は命令1の完了までストールしますが、
命令2をストールさせずにそのまま実行させて、レジスタAの古い値を読ませるということでしょうか?
もともとパイプラインハザードが最小になるように命令を並び替えることはコンパイラにとっては朝飯前ですから、コンパイラの負担が大して重くなることはないと思いますが、
スコアボードロジック?がなくなることでそんなに実装面積が減ったり周波数が上がるといった恩恵も大きくないような気が…
すでにAMDやNVIDIAはやっていることなのかもしれませんが。
2019/09/09(Mon) 20:57 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166080 
単純な話今以上にドライバが重要になるってことだろうけど
以前の出力内容が悲惨な記憶があるので不安
意外とGPU利用が進んでるので今の時代に昔のような事になると結構影響出るかと思う

ってか今のiGPUでも前に助け求めてなかったっけ・・・?
2019/09/09(Mon) 23:16 | URL | LGA774 #sSHoJftA[ 編集]
166084 
× コンパイラは何時起こるかしれない潜在的なデータハザードの可能性に依存した命令に同期する必要がある
○ コンパイラは、潜在的なデータハザードがあるときはいつでも、依存した命令群を同期する必要がある
2019/09/10(Tue) 01:45 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166085 
DELLの新ノートラインナップ見てると
インテルさんが頑張ってICELAKEでノート向けにGPUとは別にAI回路盛っても
ソフトが普及してない状況だと高価で宝の持ち腐れぽく見えたよ。
素人にはわけわからない第10世代の商品ラインナップ。
あ~今って社内留保が溜まってる会社多いからからとりあえず高い方ってことでIcelakeのノート買うのかな。
2019/09/10(Tue) 06:53 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166087 
スコアボーディングをなくせばGPU効率は大きく改善するからね
nvidiaがKeplerで大きく改善したのは知られてる通り
逆にスコアボーディングを導入して効率を大きく悪化させたのが悪名高いGCN
2019/09/10(Tue) 08:34 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166089 
intelのGPUは本当に実性能はスペックの半分程度で考えないといけない位にドライバがやばい
VBで書いているのかとすら思う
2019/09/10(Tue) 13:51 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166092 
166087
VLIW→GCNでかなり高効率になってるんだが
GCNが本領発揮できるのはDX12/VulkanやGPGPUだから、そのへんの普及が全く進んでいない現状だと宝の持ち腐れになってる
2019/09/10(Tue) 23:56 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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