北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
◇第3世代Ryzen Threadripperには新マザーが必要?
Reports claim that AMD's 3rd Gen Threadripper CPUs will require new motherboards(OC3D)

従来のRyzen Threadripper向けのマザーボードであるX399マザーボードは第3世代Ryzen Threadripperのサポートを欠くという噂が出てきている。そして同じ情報が、今度登場予定のTRX40 seriesマザーボードが第1世代・第2世代Ryzen Threadripperには対応しないと述べている。無論AMDは公式には何も述べていない。

AM4とは異なり、X399及びTR4についてはAMDは2020年までのサポートを約束していない。また、AMDは第3世代Threadripperが現行のSocketTR4マザーでサポートするかどうかについても公式には明らかにしていない。元々最初のRyzen Threadripperがロードマップにないものであり、世代間の互換性を保持するのに様々な技術的な制約はあるものと推測される。また第1世代・第2世代のMulti-die構成と“Zen 2”世代となった第3世代のMulti-die構成は全く異なる。EPYCのSocketSP3では第1世代の“Naples”世代のマザーボードで第2世代の“Rome”に対応させることができたが、同じことをThreadripperに適応する必然性はない。
 
Threadripperは基本的にはEPYCの構成を踏襲する。“Zen / Zen+”では初代EPYC―“Naples”に似た4ダイ構成(SKUによっては2ダイを無効化)であったが、“Zen 2”世代となる第3世代Threadripperでは“Rome”と同じI/O die+最大8つまでのCPU chipletという構成となるだろう(Threadripperで64-coreが出るかどうかの議論はひとまず置いておこう)。

そして少し前から、第3世代Ryzen Threadripper向けのチップセットとしてTRX40, TRX80, WRX80の3種類があり、そしてTRX40に対応するモデルはPCI-Express 4.0×64レーン・4ch DDR4メモリコントローラを有し、TRX80, WRX80に対応するモデルはPCI-Express 4.0×64レーン超かつ8ch DDR4メモリコントローラを有するという噂が出てきている。

この情報が正しいとすると、TRX80/WRX80用のモデルがX399で対応できないのは納得のいくところである。焦点となるのはTRX40モデルで、I/Oの構成だけみればX399プラットフォームで対応できそうに見える(PCI-Express 4.0はおそらく使えなくなるだろうが)。しかし、今回の情報では、第3世代にはTRX40マザーが必要であり、X399マザーでは対応できないとある。また逆にTRX40マザーで第1世代・第2世代Threadripperをサポートしないともある。

しかし、仮にこの話に反してX399で第3世代Ryzen Threadripperを動作させられたとしても、PCI-Express 4.0がPCI-Express 3.0に制限されることは確実であり、第3世代Threadripperの機能を最大限に生かすにはどちらにしろ新世代のマザーが必要となるだろう。

ちなみにEPYCは公約通り“Naples”→“Rome”で互換性を保持したとはなっているものの、一部の“Naples”世代のマザーボードではBIOSのROM容量不足で“Rome”に対応できず、Rev 2.0が出るという事態も出ている(なんというか・・・うん・・・)



◇姿を見せ始めたTRX40マザー
MSI confirms Creator TRX40 motherboard for Ryzen Threadripper 3000(VideoCardz)
More TRX40 motherboards from ASRock and no backwards compatibility with Threadripper 3000?(Planet3DNow!)

そのTRX40マザーであるが、いくつかの型番が出てきている。現在名前が出てきているモデルは以下の通りである。

  ・ASRock:TRX40 Taichi
  ・ASRock:TRX40 Creator
  ・ASUS:Prime TRX40-Pro
  ・ASUS:ROG STRIX TRX40-E Gaming
  ・MSI:Creator TRX40
  ・MSI:TRX40 Pro 10G
  ・MSI:TRX40 Pro Wifi
  ・Gigabyte;TRX40 Aorus Mastor
  ・Gigabyte:TRX40 Aorus Xtreme
  ・Gigabyte:TRX40 Aorus Xtreme WaterForce
  ・Gigabyte:TRX49 Design

Planet3DNow!の情報でもThreadripper向けチップセットとしてTRX40, TRX80, WRX80の3種類があることを報じており、うち2019年中に出てくるのがTRX40となり、TRX80, WRX80は2020年となる模様である。メモリコントローラやI/Oの構成も既報通りでTRX40で対応するsTRX4と呼ばれる製品群はHEDT向けで4ch DDR4-3200 ECC UDIMMに対応、PCI-Express 4.0を64レーン備える。一方wWRX8と呼ばれる製品群はワークステーション向けで8ch DDR4-3200 ECC UDIMM/RDIMM/LRDIMMに対応し、96ないしは128レーンのPCI-Express 4.0を備える(もはやこれEPYCじゃね?)

Ryzen Threaripper 3000 seriesは11月に発表される見込みで、少なくとも24-coreの製品が出てくる模様である。


コメント
この記事へのコメント
166668 
三世代互換ってのはやはり大変なんですねぇ
Intelがやらないのも理由があるという事でしょうか
2019/10/13(Sun) 03:36 | URL | LGA774 #EBUSheBA[ 編集]
166675 
また購入タイミングが面倒なことになりそうな…
スリッパに手を出すタイプは金のことは気にしてないだろうけど
2019/10/13(Sun) 09:11 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166685 
最初の石がEPYCのコンシューマ向けだからなあ
独自プラットフォームという構想は上下から挟まれて無理矢理感があった
いずれどちらかに吸収されるとは思ってたけど3900系と足回りで差別化するならEPICに寄るしかないべ
インテルがHEDT諦めれば楽なんだが意地でも出してくるからねえ
その執念には恐れ入る
2019/10/13(Sun) 13:49 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166687 
セクメント的にも互換性を維持するより
最新・最高性能機能で突っ走りたい人向けだから
あまり互換性は気にしてはいなさそうです

…が、価格が価格だけに互換性を求める人はそこそこいそう
2019/10/13(Sun) 14:23 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166690 
3世代使うつもりでZenith Extreme買っちゃったけどTR 3000対応無しだと本当に悲しい。

TPUが指摘してたけどNaples-RomeでROM容量以外問題なく対応したのだから
X399が載せ替えできない場合物理的なものよりマーケティング的なものが大きそう。

PCIeGen4だってAM4系は初期UEFIは安物でも物理的にGen4対応できてたから
レイヤー数が多いX399系は間違いなく対応できるはずだけど望み薄いなぁ。
2019/10/13(Sun) 14:57 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166693 
intelもAMDもHEDTはメインストリームよりかプラットフォーム寿命が長いのが利点だったんだけどな
2019/10/13(Sun) 15:39 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166696 
自分(メインストリーム層)なら2世代持てば十分だと思うんだけどな、毎回4年くらい使うから。毎世代CPU購入できるならマザボ交換も大した負担じゃないでしょ、っていつも思っちゃう。
HEDT向けだと世代ごとにCPU買えないといけない層もいるということか。
2019/10/13(Sun) 19:44 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166700 
いやー、困りますよね。
TR2000を無視したのは、3000が載るという前提のためだったのに、
そんな約束なかったのか・・・
エンコード用にしたいから、PCIE-4なんかいらんのだけどな
2019/10/14(Mon) 01:05 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166710 
本当ならthとepycの違いはHEDT向けダイは高性能なものだけど、鯖向けは長時間動かせるダイだとか、
2-wayの選択肢の有無とかくらい…?
2019/10/14(Mon) 08:39 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166714 
ふむ AMDもここへ来てつまずいたか。
収益ゾーンで となると次は価格作戦だね。
2019/10/14(Mon) 11:55 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166715 
発売もしていないのに、つまずい「た」とは、是如何に。
2019/10/14(Mon) 16:30 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166719 
※166710
単純にサーバーと一般向けとの収益モデルの違いでしょうね
2019/10/14(Mon) 20:58 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166720 
BIOSの容量はチップセットとは関係ない気が
2019/10/14(Mon) 21:39 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166721 
>>166696
AMDもIntelも1世代=約1年しかないんだが…
マザーボードもハイエンドは結構な値段だよ
メモリの世代が代わるまでは使い倒したい
2019/10/14(Mon) 23:26 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166732 
互換はAM4とEPYCで出来るから、スレッドリッパーでも多分出来るだろうな

それをあえてやらないということは、今後に向けた何かしらの計画があるはずだし、公式アナウンスで語られるだろう
2019/10/15(Tue) 01:54 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166981 
PCIEがgen3で良ければ引き続き対応なら良いけど…

2019/10/24(Thu) 18:42 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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