北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Intel: Yes, There Will be 10nm Desktop CPUs (Updated)(Tom's Hardware)
Intel responds to rumor: "10nm desktop CPUs are on the schedule"(Hardware-Info)

Intelがデスクトップ向けの10nm CPUの計画を全てキャンセルし、2022年に7nm CPUがもたらされるまで、14nm CPUで繋ぐという噂は衝撃的なものだった。しかし、Intelは直ちにこの噂を否定し、同社が10nmプロセスのデスクトップCPUの計画を有していることを示した。

元となった話はつい昨日に出てきたもので、内容も衝撃的なものであったので、忘れている人は少ないかと思うが、今まで出ているロードマップの整理もかねて復習しておきたいと思う。
 
まずほぼ確実なのは現行“Coffee Lake-S Refresh”に続く2020年のデスクトップCPUが14nmの“Comet Lake-S”であることである。
“Ice Lake-S”は存在せず、一方でMobile向けに“Comet Lake-U”なるものが登場されている以上、“Coffee Lake-S Refresh”の次が14nmの“Comet Lake-S”であることはほぼ揺らがないだろう。また“Comet Lake-S”が“Coffee Lake改二”ないしは“Skylake改四”に相当するものであることもほぼ間違いない。

そして“Comet Lake-S”の次に来る2021年のCPUが“Rocket Lake-S”である。この付近になるとやや確度は落ちるが、複数のメディアが“Rocket Lake-S”について報じており、なかなかひっくり返すのは難しそうである。現在“Rocket Lake”について言われているのは以下の項目である。

  ・デスクトップ向けは最大10-core
  ・CPUの製造プロセスは14nm
  ・GPUはMCMで搭載され、10nmのGen 12と組み合わせることも可能

一方で“Rocket Lake”そのもののCPUマイクロアーキテクチャはわかっておらず、“Skylake”の延長であるという説と14nm版“Willow Cove”であるという説がでているが、どちらも憶測の域を出ていない。2021年にはMobile向けに10nmの“Tiger Lake”があるものの、これについても前々からデスクトップ向けには投入されないのではないかという見方が強かった(それこそ予想が外れて出てきたら儲けものみたいな雰囲気であった)。

そして昨日のHardwareLUXXの情報が出る前の段階の情報を元に作成した2021年までのロードマップが以下の表である。

201920202021
DesktopCoffee Lake Refresh-S
14nm
(Skylake + Gen 9.5)
Comet Lake-S
14nm
(Skylake + Gen 9.5)
Rocket Lake-S
14nm (GPUは10nm)
(???+ Gen 12, MCM)
MobileWhiskey Lake-U
14nm
(Skylake + Gen 9.5)
Comet Lake-U
14nm
(Skylake + Gen 9.5)
Rocket Lake-U
14nm (GPUは10nm)
(???+ Gen 12, MCM)
Ice Lake-U
10nm
(Sunny Cove + Gen 11)
Tiger Lake-U
10nm
(Willow Cove ? + Gen 12)
ServerCascade Lake
14nm
(Skylake)
Cooper Lake
14nm
(Skylake ?)
Sapphire Rapids
Ice Lake
10nm
(Sunny Cove)


昨日のHardwareLUXXの情報もこれに沿った部分が割と多く、新しい情報は次の2点である。

  ・Alder Lakeが2022年に10nmで予定されていたが、キャンセルされた
  ・2022年にMateor Lakeが7nmで投入される

結果としてデスクトップCPUは2021年のコアまでは14nmで、2022年にいきなり7nmに移行するというのが先日の情報である。

細かい点を挙げると、サーバー向けの“Sapphire Rapids”が10nmで“Willow Cove”アーキテクチャである、そしてその次の“Granite Rapids”が7nmで“Golden Cove”アーキテクチャであるといった事柄も触れられてはいるのだが、サーバー向けは今回の主題ではないので割愛する。

今回、IntelはHardwareLUXXの噂に対して否定する見解を示し、10nmのデスクトップCPUの計画が存在することを明らかにしている。これについてTom's Hardwareにもう少し掘り下げた解説がある。

Tom's Hardwareは昨年のArchitecture Dayにおいて「Intelがハイエンドデスクトップ向けCPUを10nmプロセスでリリースする計画はあるか」と尋ねたところ、Chief ArchicectであるRaja Koduri氏はシンプルに「Yes」と応えた。HardwareLUXXの今回の噂は昨年のArchitecture Dayの時点ではあったであろう10nmデスクトップCPUの計画が頓挫したことを意味する。

だが、IntelはTom's Hardware向けに今回の噂を否定する短い文章を送ってきた。
「Intelは10nmプロセスを大きく進めており、現在のロードマップにはデスクトップも含めた10nmプロセス製品がある」
もし、Intelがデスクトップ向けの10nm CPUの計画を有しているとすると、それは“Rocket Lake-S”の次となり、2021年の遅い時期となるだろう。そして相当するのは“Willow Cove”アーキテクチャの“Tiger Lake”ではなく“Golden Cove”アーキテクチャの“Alder Lake”となるだろうか。


また“デスクトップ製品”の意味することが“デスクトップCPU”であることも強調されたようだ。つまり、Mobile向けの“Ice Lake-U”や“Tiger Lake-U”をNUCにつめて「これが10nmのデスクトップ製品や(ドヤ」という真似は決してしないと言うことである。ただし、その他の可能性(例えば“Ice Lake-SP”や“Sapphire Rapids”を転用したHEDT向けに限られる等)までは触れられていない。

Q:ではどの世代の10nm CPUがデスクトップ向けに降りてくるのか?
A:現段階では不明。そもそもどこまでが10nmでどこから7nmかも現状はっきりしていない。確実に10nmと言えるのは“Ice Lake”と“Tiger Lake”のみ。時期的に“Sapphire Rapids”も10nmっぽいがやや確度は落ちる。

Q:そもそも“Alder Lake”とは?
A:“Tiger Lake”の次の世代と言われていたもの。詳しい筋はもう少し情報をつかんでいた模様だが、先日のHardwareLUXXの噂が出る前までは10nmとも7nmともわからない世代だった。

Q:“Tiger Lake-S”が出る?
A:それなりに前の段階でキャンセルになってるという見方が大勢。ゆえに、Tom's HardwareもIntelが言うデスクトップ向け10nm CPUは“Tiger Lake”ではないだろうと推測している。

Q:“Rocket Lake”のCPUマイクロアーキテクチャは何?
A:これは私も知りたいよ。今のところ“Skylake”説と“Willow Cove”説が出ている。

Q:この際“Rocket Lake-S (14nm, 2021年)”→“Meteor Lake (7nm, 2022年)”の流れでも良かったのでは?
A:そういう考えも大いにあり

・・・個人的には、“Cascade Lake-X”の次かその次のHEDT向けが10nmで出てきそうに思える。Xeon向けコアをベースとする以上、“Cascade Lake”の次は“Ice Lake”を避けて“Cooper Lake”を回すとしても、その次は“Sapphire Rapids”しか選択肢がなくなる。そして“Sapphire Rapids”が10nmとなるならば、必然的にHEDT向けに10nmが投入されることになる(ただ、これも“Sapphire Rapids”が10nmであるという前提の元に成り立つ推測ではある。“Sapphire Rapids”=7nmだった場合は、HEDT向けも14nmから10nmを飛ばして一気に7nmに移行することが可能となってしまう)。

全ては7nmの登場時期と出来具合なのだろうか。

(過去の関連エントリー)
10nmプロセスのCPUはデスクトップにはもたらされない(2019年10月15日)


コメント
この記事へのコメント
166784 
なんだか混乱してきた

考えうる一番良いプランで
・22年中のAlder Lake(10nm)
・22年かそれ以降のMeteor Lake(7nm)

ってことで合ってる?
2019/10/15(Tue) 22:34 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166785 
噂が否定された場合の状況がが北森さんの作成した表とだいたい合うということでいいのかしら?
で、記事の予想通り2021年の遅い時期に10nmのデスクトップが出るとしたら…。

2022年に7nmが出るとしてもやっぱり2年ほどは14nmで頑張るってことじゃないですかヤダー!
2019/10/15(Tue) 22:40 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166788 
(GPUにだけ)10nmを使ったCPU
2019/10/15(Tue) 22:56 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166789 
21年・・・

いずれにしても困ったなー。デスクトップMacの更新時期なんだけど、肝心の石もプロセスも当面このざまだとは。
さらに今年の林檎OSはひいき目に見ても、どれもこれも近年稀に見るかなりの不作(不良)。

十数年ぶりにメインをRyzen+Windows転換、本気で考えるか。
来春のWSL2でようやく(個人的に)実用になりそうだし。
2019/10/15(Tue) 23:05 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166790 
やはりと言うか、メインストリームのデスクトップCPUは10nm出る事はなさそう…
Skylake-rrrr=Cometなので早くEUV7nmなSunnyCove系欲しい
2019/10/15(Tue) 23:15 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166792 
計画はある(製品化するとは言っていない
2019/10/15(Tue) 23:29 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166793 
3年ろくなCPUが出ないなんて株価に影響でかいから現段階では否定するわな。
実際出なくたって予定が変わったって言えばいいんだし。
2019/10/15(Tue) 23:36 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166794 
株みたいに二年くらい気絶しておけばええんやろ(暴論
2019/10/16(Wed) 00:00 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166796 
これを艦これに例えるとどんなしのぎ方になるんだろう。
2019/10/16(Wed) 00:39 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166798 
coffeelakeで5G達しちゃったから
次期デスクトップも5G+αとか
ムーアの法則のようなのやめて
4.4G辺りで10nm++出してもいいんじゃないかな?
Willow Coveとかはcoffeelakeより20%くらい効率あがるんでしょ!?
これにDDR4-3600セットするとか。
coffeelake世代と比べて性能微増で省電力!とかで7nmまで乗り切れば。
2019/10/16(Wed) 02:05 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166799 
10nmを余所にあわせて7nmと改称するだけの話だったりして
2019/10/16(Wed) 05:48 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166803 
これ、結局は出さないってのとそう変わらなくない?
出さないわけじゃない、ただ、出るまでにかなりの時間が掛かるだけだって言ってるわけでしょ?
2019/10/16(Wed) 07:39 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166804 
ロードマップにて計画はしているが、実際に製品が出るとは言っていない
という事ですか

もし出たとしても、もの凄く短命に終わりそうな気がしないでもない
2019/10/16(Wed) 08:08 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166805 
管理人さんの言う通り、メインストリームは7nm直接移行でHEDT向けに10nm+の製品が出てくるような気がしますね
某大原さんの記事でも10nm++はバックアップと言う話が出てますし辻褄が合いそう
2019/10/16(Wed) 08:39 | URL | LGA774 #EBUSheBA[ 編集]
166807 
まさか、デスクトップ向けが出ると言ってもCeleronとPentiumだけだがな!!のパターンじゃなかろうな…
しかしどう考えても来年出るとは思えないしやっぱ2021までは掛かりそう
…いやCeleronやPentiumレベルなら来年にも出せそうなのかもしらんが
2019/10/16(Wed) 09:11 | URL | LGA774 #t50BOgd.[ 編集]
166809 
ふたを開けてみたらi9だけ7nmで、i7以下が10nmとかありそう
2019/10/16(Wed) 12:01 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166810 
出るとしても求められてない形で出てきそう
とりあえずデスクトップは今のCoffee-R(14nm)の次にComet(14nm)、そしてRocket(14nm)で先2~3年は展開していくという見方は強そう
10nm計画失敗してるんだから、もはや数年騙し騙ししのいで次を頑張るしかないね
Zenも世に出て数年、相手方の製品も研究してるだろうしそれも踏まえて新たなアーキ作ってるのならそっちに期待したい
2019/10/16(Wed) 12:17 | URL | LGA774 #cwVkW3nU[ 編集]
166811 
いい加減「~Lake」ってやめればいいのに

この名前のせいで「どうせ性能は微増かあ」って敬遠されてるのにね
2019/10/16(Wed) 13:16 | URL | 名無しのかめはめさん #-[ 編集]
166814 
>>166784
個人的な予想では21年に7nmを出すという発言だけが取り上げられる事が多いけれど同年に10nm++を出すともインテルは発表している
予定通りに立ち上げられなかった時の保険という意味もあるんだろうけどおそらく7nmも周波数を上げにくいと予想しているんじゃないかな
だからメインストリームデスクトップでも10nm++で出す気がする

なので

2020年 Comet Lake (14nm++)
2021年 Rocket Lake (14nm++)
2022年 Alder Lake (10nm++)
2023年 Meteor Lake ( 7nm+)

になると思う
2019/10/16(Wed) 18:08 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166815 
今になっても「そういった計画がある」だけじゃ製品化がかなり先なのはかわりないんじゃあ…
2019/10/16(Wed) 18:10 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166816 
2021までは14nmがほぼ確定で、2022年にデスクトップ向け10nmを出せそうということかな
逆に言うと2022年に7nmのデスクトップが来ないということかな
2019/10/16(Wed) 18:31 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166822 
ハイエンドデスクトップ=coreXシリーズには来るかもね
coreiシリーズのデスクトップは無理な気がする
2019/10/17(Thu) 00:08 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166823 
インテルが2020年代もマイクロプロセッサーの盟主であり続けるかどうかが問われる局面になりそうですね。
前門のARM後門のAMD。背水の陣が功を奏するか、四面楚歌と成り果てるか?
2019/10/17(Thu) 02:37 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166825 
cannonlakeの時も嘘同然のコメント発表し続けてたんだよね
期待も信用もしてないわ
2019/10/17(Thu) 09:28 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166826 
2020年も見えてきている段階でこの状況でこういう反応ってのは、ほぼ答え合わせな感じもあるけどね
2019/10/17(Thu) 11:22 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166828 
1.あんまりクロック上げずにIce Lake-SPの選別品をHEDTに持ってくる
2.Broadwell-H Core i7-5775Cみたいなノート用Ice Lakeを大電力で無理やり高クロックに持ってくる
くらいですが、1.は設計もダイも流用できますが、2.はデスクトップ用CPUだとCore i3相当のグレードにしかならないのでメリットが薄いですね。

HEDTの8コアをi7、12コアをi9で高クロック選別品で売るのは原価圧迫しますが、それくらいのことをやらないとつなぎとめておけないでしょう。
マザーボードが高くなるのはスルーで
2019/10/17(Thu) 13:20 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166829 
モバイル用のCPUをLGA1156にリパッケージしてT型番として出し
ほら10nmデスクトップはキャンセルやないで!とかだったりして
2019/10/17(Thu) 15:03 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166830 
それでもRyzenに劣ってるんだよなー
2019/10/17(Thu) 18:15 | URL | LGA774 #LvDp1gtc[ 編集]
166836 
ふと思ったけど
10nmで周波数上げられない配線素材や取り回し技術を7nmEUVに使ったとして
14nm同等5GHzの製品が出てくるんだろうか・・・。
2019/10/18(Fri) 08:56 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166860 
第10世代のNUCは出ないのかなぁ…
2019/10/19(Sat) 19:01 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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